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続・キバナノマツバニンジン

7月21日、買い物帰りにキバナノマツバニンジンの群落を見てきました。南大沢、堀之内、

別所などの造成草地ではおなじみの外来雑草ですが、神出鬼没なところがあり、草刈りの

タイミングなどもあって、毎年同じ場所に発生するとは限りません。今年は近所の小学校の

外周法面で数百単位の群生が見つかったことを、植物仲間から教えていただいたのでした。

花は午後から開くのですが、夕方には閉じてしまいます。時間的なタイミングも重要です。

到着した時にはすでに16時を回っていたので、ほとんどの花は閉じかけており、少しでも

開いている花を見つけるのに苦労しました。西日が強すぎて日陰になるのを待っていると、

今度はみるみるうちに花が閉じていく。そんなこんなで結局良い写真は撮れませんでした。

この植物、線の細いシルエットが独特です。葉も細くて茎にピッタリ沿って付いています。

貧栄養な裸地を好む植物には、このような佇まいの種類が多い気がします。他の大型雑草が

優占してくるとすぐに負けてしまうので、雑草の育ちが悪く、かつ定期的に草刈りされる

ような環境が生育に適しているのでしょう。ちなみに本家のマツバニンジンも存在します。

といっても、東京都はおろか、全国的にも超希少な在来植物で、私もまだ出会ったことが

ありません。マツバニンジンはやや赤味がかった紫色の花を咲かせるそう。会いたいな・・

キバナノマツバニンジンの咲く斜面には、希少なカセンソウもまとまって生えていました。

花は終わりかけていますが、形のバラバラな総苞片が特徴的です。こちらも当ブログでは

何度目かの登場。神出鬼没な植物の一つといえるでしょう。※3枚目はオトギリソウです。

多摩ニュータウンの緑化法面や造成地には、まだまだ人知れずお宝が眠っていそうですね。

おまけ。長池公園のお隣、松木公園の芝生にオオシロカラカサタケが弧を描いて発生中。

フェアリーリング(菌輪)と呼ばれる現象です。地中にある菌糸のネットワークが放射状に

広がっていくことに起因していると考えられています。“妖精の輪”とも呼ばれています。

妖精が躍った跡だなんて、素敵ですね!ちなみに毒があるので食べないようにご注意を!

 
 
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