子どもたちの発見
- ひとまちみどり由木 指定管理者
- 9月18日
- 読了時間: 2分
9月15日、パークキッズレンジャーの定例活動が行われました。暑さ対策のため、外での
活動は最小限にとどめ、室内で報告会を実施しました。パーキッズUさんによるフランスの
雑草観察記録の紹介と、公園スタッフKさんによる台湾のOECMシンポジウム参加報告です。
視点は違えども、お二人の海外での体験談や動植物の生態写真の数々に、魅了されました。
貴重なお話をありがとうございました。この日のために資料を準備して下さり、感謝です!
報告会が終わったあとは、自然館から芝生広場まで自然観察へ繰り出しました。やっぱり、
外でも活動しないと不完全燃焼なパーキッズ諸君です笑。自然館を出てすぐに、Iちゃんが
イノコヅチの穂に止まるこんな昆虫を発見しました。トゲトゲの体にイボイボの触角です!
誰もその正体がわからず、調べてみると、ハリカメムシまたはホソハリカメムシの幼虫で
あることが判明。ヒユ科植物が食草の一つということで、イノコヅチにいるのも納得です。
イノコヅチはどこにでもある雑草なのに、こんなに面白い子がいるとは知りませんでした。
築池堤防へ下りると、マミズクラゲやウラギンシジミの幼虫を思い思いに探すパーキッズ。
“みんな自由で主体性があって素晴らしいな~”とその様子を眺めていると、Fちゃんが
はにかみながら「あっちで四つ葉のカタバミ見つけました!」と知らせに来てくれました。
え~!!これには仰天。私もまだ2回しか出会ったことがないのに・・灯台元暗しでした。
四つ葉のカタバミはクローバーよりもずっと珍しいんだよ、と以前に教えたことを覚えて
いてずっと探してくれていたのでした。すごいね、ついに自分で見つけて念願叶ったね!
一方、堤防の下ではYくんが実験を始めました。みんなが集まってその様子を見守ります。
「これは濡れたり乾いたりするとすごく動くんだよ!」と言いながら、メガルカヤの種子を
一つ取り出して、霧吹きで水をかけて実演してくれました。この回転運動によって、地中に
種子が潜っていくのだといいます。動画の後半、かなり動いている様子が写っていますよ!
ということで、この日の活動、前半は大人から子どもたちへのアウトプット、対して後半は
子どもたちの発見や気付きによって、私たち大人が心動かされる、二部構成となりました。
最近ある雑誌の記事で「互学互習」が大切だと書きましたが、まさにそんな一日でしたね!



















