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子どもたちの発見

9月15日、パークキッズレンジャーの定例活動が行われました。暑さ対策のため、外での

活動は最小限にとどめ、室内で報告会を実施しました。パーキッズUさんによるフランスの

雑草観察記録の紹介と、公園スタッフKさんによる台湾のOECMシンポジウム参加報告です。

視点は違えども、お二人の海外での体験談や動植物の生態写真の数々に、魅了されました。

貴重なお話をありがとうございました。この日のために資料を準備して下さり、感謝です!

報告会が終わったあとは、自然館から芝生広場まで自然観察へ繰り出しました。やっぱり、

外でも活動しないと不完全燃焼なパーキッズ諸君です笑。自然館を出てすぐに、Iちゃんが

イノコヅチの穂に止まるこんな昆虫を発見しました。トゲトゲの体にイボイボの触角です!

誰もその正体がわからず、調べてみると、ハリカメムシまたはホソハリカメムシの幼虫で

あることが判明。ヒユ科植物が食草の一つということで、イノコヅチにいるのも納得です。

イノコヅチはどこにでもある雑草なのに、こんなに面白い子がいるとは知りませんでした。

築池堤防へ下りると、マミズクラゲやウラギンシジミの幼虫を思い思いに探すパーキッズ。

“みんな自由で主体性があって素晴らしいな~”とその様子を眺めていると、Fちゃんが

はにかみながら「あっちで四つ葉のカタバミ見つけました!」と知らせに来てくれました。

え~!!これには仰天。私もまだ2回しか出会ったことがないのに・・灯台元暗しでした。

四つ葉のカタバミはクローバーよりもずっと珍しいんだよ、と以前に教えたことを覚えて

いてずっと探してくれていたのでした。すごいね、ついに自分で見つけて念願叶ったね!

一方、堤防の下ではYくんが実験を始めました。みんなが集まってその様子を見守ります。

「これは濡れたり乾いたりするとすごく動くんだよ!」と言いながら、メガルカヤの種子を

一つ取り出して、霧吹きで水をかけて実演してくれました。この回転運動によって、地中に

種子が潜っていくのだといいます。動画の後半、かなり動いている様子が写っていますよ!

ということで、この日の活動、前半は大人から子どもたちへのアウトプット、対して後半は

子どもたちの発見や気付きによって、私たち大人が心動かされる、二部構成となりました。

最近ある雑誌の記事で「互学互習」が大切だと書きましたが、まさにそんな一日でしたね!


 
 
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