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フチグロヤツボシカミキリと大塚東公園の植物

6月6日、九兵衛坂公園の階段沿いの草刈りを行いました。この小径は雑木林を好む植物が

まとまって生えているので、広場などと違って慎重に刈り進める必要があります。例えば、

シロバナハンショウヅル、イチヤクソウ、オオバノトンボソウ、キンラン、ナルコユリ、

ヤブレガサ、ミヤマナルコユリ、オオカモメヅル、ヤマユリ、マルバベニシダなどです。

ヤブレガサのように今咲いているものは良いのですが、これから咲くものや花を付けない

植物を上手に刈り残すためには技術が要るので、私にとってはやりがいのある作業です。

階段下の広場には、目線の高さで大きな葉を広げたホオノキがあります。もしこの木に

ホオノキの葉を後食するフチグロヤツボシカミキリがいたらいいのに・・と妄想しつつ、

葉を見ていくとムネクリイロボタルやジョウカイボンの仲間がたくさん止まっていました。

そんな中、葉柄のあたりに2本の触角が飛び出ているのが目に入りました。カミキリムシ!

そっと枝を手繰り寄せると、なんと妄想していたとおりフチグロヤツボシカミキリでした。

葉裏の葉脈だけでなく、表面や葉柄もかじるようです。今年2回目の遭遇、ラッキーです。

シーズン的には6月初旬までがピークのようなので、ホオノキを探すなら今のうちですね。

午後は要望対応などでいくつか公園を廻ってきました。大塚東公園のトイレのある広場の

上の園路沿いは珍しい植物のホットスポットになっています。久々に立ち寄ってみました。

イチヤクソウが数十株、可愛らしい花を咲かせていました。ランプみたいで魅力的です。

イチヤクソウに似て花を1個ずつ付けるウメガサソウも、かろうじて咲き残っていました。

花の隣には、昨年咲いた花の果実痕も残っています。多摩ニュータウンでは各所で見られる

植物の一つですが、まとまった数を観察するなら大塚東公園がおすすめかもしれません。

行く先々で、昆虫や草花が疲れを癒してくれます。週明けはいよいよ梅雨入りでしょうか?

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