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ヒメアカネ

7月15日、アブラゼミが鳴き始めました。ミンミンゼミも12日に初鳴きを確認しています。

そろそろ、蝉時雨といえるくらい、セミたちが賑やかに鳴き交わすようになる頃ですね。

この日は日本自然保護協会の職員が長池公園へ視察見学にお見えになり、ご案内しました。

現在関わっておられる、かいぼりや湿地再生のプロジェクトに関連する取り組みを中心に

現場を廻りながら解説させていただきました。埋土種子から多数の絶滅種や絶滅危惧種が

発芽し、湿地を形成している長池の入り江部分を紹介していた時のこと。目の前にとても

小さなトンボが飛んできました。一目見て、いつも目にするマユタテアカネとは違うと

直感したので、真横からゆっくりと近付いて写真を撮ったあとに指で捕まえてみました。

顔に眉斑が無く、尾の黒斑が目立つことや胸部の模様などから、ヒメアカネの未成熟オスと

わかりました。長池公園では過去にもそれなりに記録されていますが、個人的には園内では

初めて見る種類です。生息に適した環境の減少によって、東京都南多摩では絶滅危惧Ⅱ類に

指定されています。ヒメアカネが棲む環境は、樹林に囲まれた湿性草地ということなので、

まさに長池のこの場所がピッタリ当てはまりますね。かいぼり後の埋土種子発芽によって

生まれた湿地は、植物だけでなく、希少な水辺の生きものを育む空間になっていたのです。

ついでに植物もモニタリングしました。ジュンサイ群落はすでに開花を終えていましたが、

トウゴクヘラオモダカやイヌヌマトラノオが開花中。ヒメミクリは早いものはすでに結実。

残りの3枚は、コマツカサススキ、セリ、アシグロツユムシ(幼虫)です。ミヤマシラスゲや

雑草が増えすぎて希少植物が埋もれてきてしまっているので、間引きや攪乱が必要ですね。

色々と一緒に見て廻る中で、少しでも今後の活動のヒントになることがあれば嬉しいです。

遠方から足を運んで下さり、ありがとうございました。私も色々と学びたいと思います!

おまけ。自然館中庭にある水鉢に手を突っ込んでみたら・・ありました!ヒシの果実です。

 
 
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