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ヒタキの混群

9月22日、そろそろ長池公園にも秋の渡り鳥が立ち寄る頃ではないかと、双眼鏡を片手に

園内を歩いてみると、運良く雑木林の林縁を盛んに飛び回るヒタキの群れに出会いました。

頭上をゆっくり移動していたのはオオルリの雌でした。全身が茶色っぽいので、多くの方が

イメージするオオルリの姿とは異なると思います。秋の渡りでは地味な色をした雌や若鳥を

見る機会のほうが圧倒的に多い気がします。しかも、秋はほとんど鳴くことがありません。

別の個体を確認すると、エゾビタキでした。胸の縦斑が特徴的です。日本では繁殖も越冬も

しない旅鳥ですが、近年は毎年必ず長池公園へ立ち寄ってくれる人気者。今年も会えたね!

この群れの中に少なくとも2個体はいました。これからさらに数が増えるかもしれません。

この群れでもっとも個体数の多かったヒタキ類は、写真のコサメビタキです。例年は他の

ヒタキ類と比べて影が薄い印象。今シーズンは各地から観察情報も届いていることから、

コサメビタキの当たり年である可能性が高いですね。そのつぶらな瞳にドキッとしました!

・・ということで、ヒタキ類の混群は上記の3種類によって構成されていたのでした。誠に

残念なことに、望遠レンズの不調でいずれも縦縞のノイズが入ってしまっているのですが、

証拠写真として掲載します。彼らのほか、サンショウクイやイカルの小群も確認しました。

また、渡り鳥の観察中に近くの細流でオニヤンマの産卵行動も観察することができました。

小一時間の散策が、これほど濃厚なひとときになるとは。思いがけず幸せ時間を満喫です!

おまけ。この日は夏休み期間を終えた里山保全隊の活動が再開されました。皆さんお元気で

何よりです。タイミング良く涼しくなって、しばらくの間は作業日和が続きそうですね!

 
 
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