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ハチを呼ぶカクレミノ

8月25日、朝一で問い合わせがあり、堀之内東山もりみの公園のバス通り沿いの木にハチが

集まっており、巣があるかもしれないので確認してほしいとのご相談でした。目印は緑の

ツブツブの木とのこと。緑のツブツブの木とは?・・早速見に行ってみると、すぐに判明。

確かに緑のツブツブが特徴的な木が2本ありました。未熟な果実の成ったカクレミノです。

果実の周りには開花中の花序がまだいくつもあり、花を目掛けて昆虫が集まっていました。

目を凝らすと、瑠璃色に輝く昆虫が飛び回っています。今季初めて見るオオセイボウです!

オミナエシやヒメジソなど、初秋の草花に来ているのを見ることがほとんどなので、まさか

カクレミノの花で出会うとは思いもしませんでした。朝から得した気分になったのでした。

さて、肝心のハチですが、しばらく見ていると、次から次へと飛んでくるハチの8割がたは

穏やかで人を刺さないキムネクマバチ(クマバチ)でした。その他、ヒメハラナガツチバチや

コモンツチバチなどが確認できました。危険性のあるハチは、キイロスズメバチ1個体のみ

でした。また、2本の木をくまなく見ましたが、ハチの巣は作られておらず、一安心です。

確かにこれだけ様々なハチが飛び交っていると、何も知らなければ恐怖でしかないはず。

しかし、危険性の無いハチが大半であり、しかも彼らの目的が花の蜜であることがわかって

しまえば、むしろ虫たちをじっくり観察できるホットスポットとして見方が変わりますね!

カクレミノ自体はあちこちに植えられており、野生化もしている身近な樹木です。もしも

お近くにカクレミノの木があれば、ぜひそこにやってくる昆虫たちを観察してみましょう。

さて、この日はヤマザキ動物看護大学と東京薬科大学の学生8名がインターンシップ活動を

実施しました。午前中は缶バッジの作製や体験ゾーンのワルナスビ抜き取りを行いました。

パーキッズの中学生も飛び入り参加で加わり、合わせて322本のワルナスビの駆除を達成!

湿地内に入り込んだり、田んぼの土手草地に蔓延ったりしていた株はほぼ駆逐できました。

午後からは、クラフトコーナーの各種材料の補充や掃除、作品見本作りに取り組みました。

実習最終日となる学生も多かったため、質問タイムを設け、スタッフが相談に乗りました。

また学生の皆さんからも、実習で心に残った作業を教えてもらったり、進路の展望について

話してくれたりと、私たちも得るものが多く、有意義なひとときに。お疲れさまでしたー!


 
 
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