ノアズキの腺点
- ひとまちみどり由木 指定管理者
- 9月4日
- 読了時間: 2分
更新日:9月6日
9月1日、インターンシップ中休みのため、自然館で事務作業や来客対応に集中できました。
自然館中庭では、いつからかノアズキの花が満開になっています。東京都では絶滅寸前の
状態となっている希少植物であり、この個体群もだいぶ前に来園者からお譲りいただいた
ものです。中庭での旺盛な広がり方を見ている限り、なぜこのような植物が姿を減らして
しまったのかちょっと不思議なくらいです。よく似たヤブツルアズキは園内にも自生して
いて、ノアズキよりも少し遅れてこれから開花が見られることでしょう。ヤブツルアズキと
ノアズキは葉の形や大きさから容易に見分けることができますが、決定的な違いの一つに
腺点の有無が挙げられています。ノアズキの茎や葉には腺点が多数見られるというのです。
そこで、今回は腺点の様子をちゃんと確かめてみることにしました。まず、肉眼では全く
わかりません。仕方なくルーペで見てみると・・何とか確認できました。マクロレンズで
撮影した画像を拡大すると、ようやくはっきりとオレンジ色の腺点が浮かび上がりました。
もっと目立つものかと思っていたので、野外での観察時にはよほど目が良くないと確認でき
ないかもしれませんが、確かにノアズキは至るところに腺点が散りばめられていましたよ!
近くにヤブツルアズキもつるを伸ばしていたので、茎と葉裏を拡大して撮影してみました。
このとおり、腺点は一つも見当たりませんでした。そして茎の毛がパサッパサッと疎らに
生えているのも特徴的で、ノアズキとはだいぶ印象が違っていたのは新たな発見でした。
じつは、腺点はノアズキだけでなく、トキリマメやタンキリマメにも見られるそうなので、
今度はそれらも観察してみたいと思います。それにしても何のための構造なんでしょう?
おまけ。里山サポーターの高校生Mさんが、新たにヤマグワの樹名板を作ってくれました!























