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ヌスビトハギの季節

9月3日、長池公園の散策では、“ひっつき虫”と呼ばれる付着散布型の果実を付ける植物の

花が目に付くシーズンとなりました。ヒカゲイノコヅチ、キンミズヒキ、ミズタマソウなど

色々な種類が見られ、どれも秋の結実期を前に花を咲かせています。中でも、一番華やかで

多くの昆虫を集めているのがヌスビトハギです。サングラスのような独特な形状の果実は、

ベタベタと衣服に付いて離れないかなりの厄介者ですが、花はじつに清楚で品があります。

芝生広場の一角にヌスビトハギがまとまって咲いていました。林から少し離れているので、

私たちやワンちゃんが知らず知らずのうちに“ひっつき虫”を運んで定着したのでしょう。

花の周りを、高速で飛び回る小さなハチがいました。キオビメンガタヒメバチのようです。

顔面に盾状の隆起があるそうですが、あまりの素早さに特徴を捉えた写真は撮影できず・・

ところで、築池堤防の保護植物生育エリアでは、いつの間にかタヌキマメがいくつも花を

咲かせていました。今年はこのエリア内を草刈りしたタイミングが遅かったため、どうかと

思っていたのですが、ちゃんと発芽してきてくれて一安心です。イヌハギ、メガルカヤ、

チョウセンガリヤスなどの希少な草原性植物も、これから順次、観察を楽しめそうですよ!

先週に引き続き、東京都立大学とヤマザキ動物看護大学の学生がインターンシップ活動を

行っています。午前中は昆虫写真家の法師人響さんへのインタビュー取材、午後は企業との

打ち合わせに同席していただきました。翌4日は、いよいよインターンシップ最終日です!


 
 
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