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タヌキマメとキンミズヒキ

8月15日、朝から植物目当ての来館者がひっきりなしに訪れ、午前中は多くの方をご案内

しつつ、植物談義に花を咲かせました。個人の方が発信して下さっているブログの記事を

ご覧になって足を運ばれる方もいれば、中には当ブログを見て遠方から足を運んで下さる

方もおられ、ありがたい限りです。私はどちらかといえば珍しい種類よりも、身近な種類に

フォーカスしてその面白さや魅力を伝えるのが好きなので、ご理解いただければ幸いです。

私のおすすめはこちら。自然館中庭テラスのプランター内で保護栽培中のタヌキマメです。

和名に“たぬき”の付く植物は多くはありませんが、その中でもっとも見た目の雰囲気が

ネーミングとマッチしていると思います。花も果実も、なぜかタヌキを想起させるのです。

ここであえて注目したいのは、マメ科らしからぬ細長い葉っぱ。マメ科の植物といえば、

丸っこい葉っぱ、それも複数の小葉がセットになっている(複葉)種類がほとんどなので、

かなり異端な存在といえるでしょう。花はお昼頃から咲き始めますので、ぜひご覧下さい。

もう一つおすすめの植物をご紹介します。トンボ池のほとりに群生するキンミズヒキです。

立秋の里山では有り触れた存在ながら、案外、注目されることが少ないような気がします。

ここではピンク色のミソハギと見事に共演しており、二人の主役が織り成す美しい情景に、

心が洗われます。長池公園の里山百景を選ぶなら、私はこのお花畑を推したいくらいです。

さて、そうはいっても暑くて外の散策は難しい・・という方も多いでしょう。そんな方には

涼しい長池公園自然館でゆっくり過ごされることを推奨します。自然館は、広報はちおうじ

でも特集されていた「はちおうじまちなか避暑地」の一つに指定されており、夏休み期間は

皆さまの快適な休憩利用を促進するべく、各種特設スペースを設けてお待ちしております!


 
 
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