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クララにクマバチ(投稿900件目)

6月22日、観察ゾーンの第一デッキや体験ゾーン、外周緑地ゾーンの各所でクララが咲いて

います。草原性の希少植物ですが、近年は勢力を盛り返しているようで新しい産地も次々に

見つかっています。根を噛むとクラクラするほど苦いことからその名が付けられており、

有毒のこの植物を好む生きものは蕾を食べるオオルリシジミ(※近隣には生息していない)

くらいしか思い浮かびません。しかしながら、花には蜜を求めて多くの昆虫が集まります。

クララに訪花する昆虫でもっとも存在感を放っているのはクマバチ(キムネクマバチ)です。

“クマンバチ”のほうが一般的な名称かもしれません。轟音を立てて飛び回っているので、

虫が苦手な人からしたら恐怖を感じることと思いますが、実際にはとても大人しい蜂です。

一生懸命、花にしがみ付く様子は可愛らしく、ド迫力で飛んでいる姿とのギャップがまた

たまりません。もしもビッグサイズのクマバチのぬいぐるみがあったら、欲しいなぁ・・

数日前の記事で、今シーズンはゼフィルスと呼ばれる初夏に発生するシジミチョウの仲間が

少なく、まだミズイロオナガシジミしか見ていないと書いたのですが、別の場所でようやく

定番のアカシジミを複数個体見ることができました。私にとっては梅雨時期の風物詩的な

存在なので、出会えるとほっとします。そして、同じ場所には定番のもう1種もいました。

アカシジミと同じオレンジのベースカラーに黒い斑点模様が入るウラナミアカシジミです。

こちらも雑木林で見られる代表的なゼフィルスの一つ。後日、長池公園でも確認しました。

この調子で残りのミドリシジミやオオミドリシジミも見ておきたいところですが、やはり

ゼフィルス全体が減少傾向にあるので、そう簡単にはいかなさそうです。目撃情報などが

ありましたら、ぜひ教えて下さい。もちろん自力でも頑張って探してみたいと思います。

おまけその1。当たり年のクロホシタマムシを長池公園の材木でも複数確認できました!

おまけその2。この日、昆虫写真家の法師人響さんに講師をお願いして行われた昆虫観察

イベントの様子です。材木置き場などで様々な昆虫を観察し、大盛況だったようですよ!

・・ということでこの記事で投稿900件目(900日目)。皆さまいつもありがとうございます。

最近はちょっと虫の話題が多めですが、これからも幅広く地域内外の自然の営みを記録し、

その尊さや面白さをお届けしてまいりたいと思います。お楽しみいただければ幸いです!

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