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クマノリとトキリマメの腺点

9月14日、今年はクマによる人的被害の発生が特に多く、度々ニュースになっています。

八王子市内にもツキノワグマが生息しているので、フィールドワーカーの私にとっても

決して他人事ではありません。被害を防ぐには、まずはクマをよく知ることでしょうか。

先日、市内の雑木林で青葉の中に点々と実を付けた樹木に出会いました。アオハダです。

アオハダは雌雄異株なので、赤い実が付くのは雌の木だけです。アオハダ自体は各地で

普通に見られる木なのですが、雄の木のほうが多いようで雌の木はそれほど見かけません。

この実には多くの小鳥が集まります。そしてある動物もアオハダの実が大好きだそうです。

その動物というのが、冒頭のツキノワグマです。クマがアオハダを登ってこの実を食べる

ことから、アオハダのことを“クマノリ”と呼ぶ地域もあるそうです。意外な感じですね!

新緑、黄葉、果実と四季を通じて様々な美しい姿を見せてくれる、推しの樹木の一つです。

話は変わりますが、9月1日の記事でノアズキの腺点について紹介しました。ノアズキの腺点

その際、トキリマメにも同様の腺点が見られることを知り、忘れないうちに見ておかねばと

思って確認してみました。写真はトキリマメの葉裏のアップです。確かに葉裏全体に腺点が

散りばめられています。ノアズキの腺点は橙色でしたが、本種は鮮やかな黄色なんですね!

新しい知識を得たとき、やはり自分の目でちゃんと確かめてみるって大事だと思いました。

おまけ。この日、長池公園では「八肉祭」なるイベントが開催、とても賑わっていました!


 
 
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