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オオカモメヅル開花

6月21日、堀之内寺沢里山公園では恒例の「竹灯籠まつり」が開催され、多くの来場者で

賑わっていました。竹林内に配置された竹灯籠はとても神秘的でした。そして谷戸田では

今年もゲンジボタルたちが優雅に飛び回っており、あちこちから歓声が聞こえてきました。

話は変わりますが、先日、長池公園の雑木林トレイルでオオカモメヅルが咲いていました。

開園当初より、十字路から少し炭焼き小屋方面に下った途中のベンチの辺りに自生している

のが確認されていましたが、長い間、開花を見ることはありませんでした。この場所で花が

咲いたのは十数年ぶりではないでしょうか。咲いてみて初めて、この個体群は花が淡い色の

タイプであることもわかりました。名前とは裏腹に、花はカモメヅルの仲間の中では小さい

ほうで、花冠の先が伸びずに綺麗な星形をしています。そして、ずい柱を取り囲む副花冠が

大きくて目立つ(赤い部分)ことや、花冠に毛があることが、本種を見分けるポイントです。

久しぶりの開花が促された要因はわかりませんが、刈らないように注意していきましょう。

なお、オオカモメヅルは雑木林を代表する植物の一つ。市域全体には広く分布しています。

十字路から炭焼き小屋へと降りる途中、ヤクシソウがだいぶ茎を伸ばしてきていました。

写真1枚目は典型的なヤクシソウですが、2枚目は葉が深く切れ込んでいてまるで別人です。

こちらはハナヤクシソウと呼ばれています。同様の変異は、アキノノゲシやトゲヂシャにも

見られる現象です。なぜここまで別人になる必要があったのか、気になるところです。

皆さんもヤクシソウの群落と出会ったら、ぜひ、ハナヤクシソウを探してみて下さいね!



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