top of page

ウバタマムシ

7月22日、熱中症警戒アラートが発表され、終日猛烈な暑さに見舞われました。外の暑さと

冷房の効いた室内との気温差が大きいので、寒暖差疲労にも気を付けたいところですね。

この日は国立科学博物館から常設展示用の取材が入り、午後から撮影に立ち会いました。

主目的では無かったのですが、ヤマトタマムシの産卵がちょうとピークを迎えていたため、

あちこちでその様子を観察することができました。ふと見上げてみると、近くの樹冠付近を

10匹ほどのヤマトタマムシが飛び回っており、そこから代わる代わる材木へ降り立ちます。

ヤマトタマムシは毎日のように見ているのでカメラを向けることもほとんどありませんが、

長池公園ではやや珍しいウバタマムシが飛んできたので、並べて大きさを比べてみました。

色や体型こそ違うものの、体長はほぼ一緒でした。半月ほど前まではナガタマムシの仲間を

はじめとする中型のタマムシがほとんどでしたが、今の時期はそれらと入れ替わるように

ビッグサイズのタマムシ2種が主役の座を奪っています。やはり“大きさ”は魅力ですね!

ウバタマムシはアカマツの材木を目掛けて飛んできています。針葉樹材に産卵する習性が

あるからです。飛行船のような体型につぶらな瞳・・動物的な可愛さを感じるのは私だけ?

主目的のルリボシカミキリにもしっかり出会えました。カミキリムシ類は時期的には発生

終盤です。ルリボシ以外ではアカハナ、ヨツスジトラ、ナガゴマフがいたくらいでした。

あ、この子を忘れてはいけませんね。極小カミキリムシの一つ、カノコサビカミキリです。

食草であるカラスウリの茎を辿っていくと、今年も数匹の可愛らしい姿に出会えましたよ!暑さに負けず、夏らしいタマムシやカミキリムシたちを存分に観察できた昼下がりでした。


 
 
bottom of page