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ゲンゲ

3月21日、午前中は堀之内方面の公園で剪定枝搬出や竹の間伐を行いました。作業終わりに

堀之内沖ノ谷戸公園の小さな田んぼに立ち寄ると、アズマヒキガエルの卵塊が以前よりも

増えていました。タガラシなどの水田雑草もいくつか芽生えており、季節が進んでいます。

田んぼの畔にはゲンゲ(レンゲソウ)の花がちらほらと咲いていました。以前は由木地区でも

一面のゲンゲ畑を見かけたものですが、この頃は滅多に見なくなりました。窒素肥料として

田んぼに種が蒔かれたり、牧草や養蜂の蜜源に用いられたりと、農業には欠かせない存在で

あったのも今は昔。現在では田んぼ自体の減少に加えて化学肥料が一般的となり、いつしか

当たり前の光景が当たり前ではなくなっていったのです。数は少なくても、田んぼに彩りを

添えるゲンゲたちに出会うと、原風景を思い出させてくれるようでなんだかほっとします。

夕方、所用でつくいけの道を歩きました。この道の傍らに咲くアオイスミレは、どの子も

青味が強くて目立ちます。名前の“アオイ”は葉の形を葵に例えたものですが、この場所の

アオイスミレがじつにいい色なので、私は勝手に「青いアオイスミレ」と呼んでいます笑。

体験ゾーンの木々は、西日に照らされていっそう美しく輝いていました。里山のいえの前で

満開のシナミザクラ、里山のいえ裏手で咲き始めたコブシ、雑木林のウグイスカグラです。

一気に花木が咲き進み、来園者からいただく情報のほうが早い(?)今日この頃なのでした。




 
 
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