2年ぶりのナガヒラタムシ
- 1 day ago
- 3 min read
6月23日、午前中は調査の立ち合いで近隣の民有緑地へ。本格的な植生調査や毎木調査に立ち合うのは久々でした。
私が専門とする植物相調査(フロラ)は、対象区域内の植物台帳づくりのようなもので、種レベルで植物のあるなしを
記録しますが、植生調査(植物社会学的手法)では、狭いエリアに対象を絞る代わりに、植物が織り成す社会構造・・
つまり、その地点に成り立っている植生環境そのものをまるごと切り取って、より細かい情報を記録していきます。
コドラート内の高木や亜高木については、樹種だけでなく、全ての個体について樹高や胸高直径なども計測していくため、複数人で協力しながら調査を行います。一点集中で、いつも以上に目を皿のようにして植物と向き合うことに
なるため、いつもは目に入らないような目立たない生きものも目に留まりました。コナラのひこばえに止まっていた
平べったい甲虫はナガヒラタムシです。2億年以上前から、ほとんど姿かたちを変えずに生き残ってきたといわれる
原始的な昆虫で、身近な環境で見られる“生きた化石”の一つとして知られています。ナガヒラタムシとお知らせ2件
一昨年の記事で詳しい生態について書いていますが、久しぶりの再会となりました。ナガヒラタムシといえば擬死、
すなわち死んだフリです。観察用のカップケースに入れると、すぐに脚を畳んで疑死体勢に入りました。もし彼らの
祖先が見た目だけでなく行動まで現生種と共通していたとしたら、2億年以上も前から死んだフリ作戦でやり過ごして
きたということになります。そう思うと面白い反面、“死んだように見える生きた化石”とは何ともややこしい笑。
その他はいつもどおりダイジェストです。順にヨツモンカメノコハムシ、コウゾチビタマムシ、ノコギリカミキリ、
ショウリョウバッタモドキ、オオカモメヅル、ジョウシュウカモメヅル、オオヒヨドリバナ、ミソハギ、コガシワ、
イチヤクソウ、コヌカグサ、ムカゴオオウシノケグサ(f.)、オオバノトンボソウ。雑木林の稜線沿いにはオオカモメ、
林縁の湿っぽい草地にはジョウシュウカモメと、2種のカモメヅルが同じ緑地内で棲み分けているのが印象的でした。
梅雨らしく樹林内のあちこちにキノコが発生していました。人気のタマゴタケをはじめ、菓子パンのそっくりさん、
ノウタケなど、個性豊かなキノコたち。食べられるかどうかは置いておいて、その多様性を目で見て楽しみました!
今シーズンは雨が多いこともあって、各種のキノコ類がが生き生き。雨上がりはキノコを探して散策されてみては?









































