3月28日、朝、自然館中庭巣箱でヤマガラの産卵(第1卵)が確認されました。これから
1日に1つずつ卵を産み続け、全ての産卵が完了すると抱卵が始まります。楽しみですね!
さて、先日に引き続き、打ち合わせや研修の合間を縫って、園内の野鳥を観察しました。
先週から気になっていた場所へ行くと、予想どおり、エナガが巣材に使う羽毛を集めて
動き回っていました。ここにはキジバトの羽(オオタカの食痕)が散乱しているのです。
エナガが巣材集めに猛禽類の食痕を利用しているという話は、何度か記事にしています。
小さな羽毛はほとんどエナガに持っていかれて、もはや翼の羽や尾羽しか残っていません。
オオタカは肉を食べ、羽毛はエナガが巣材に使い、残った羽を私たちが収集する・・
なんだか生き物たちの繋がり合いの一部になった気がして、不思議な気持ちになります。
巣材集めに参加しているエナガの中に、尾羽がギュインと曲がっている子がいました。
これは狭い巣の中で、一方向に少しずつ回転しながら抱卵し続ける時にできる寝ぐせの
ようなものですので、今シーズン、すでに抱卵を経験した個体の可能性が高いです。
・・となると、なぜ今、巣材集めに参戦しているのでしょうか?色々考えてしまいます。
頭上で一斉に芽吹き始めたクヌギの梢にオナガが群れていました。よく見ると、どの子も
雄花序のかたまりを咥えています。写真は撮れませんでしたが、ツグミやヒヨドリも同様に
芽吹いたばかりのクヌギをついばんでいました。うーん、よほど美味しいのでしょうか?
こちらはおなじみのヒヨドリですが、なんと、ウグイスカグラの花をまるごとパクリ!
ヒヨドリは草木の花や葉っぱ、とにかくなんでも食べるイメージ。ウグイスカグラも
じつに美味しそうな表情を浮かべながらパクついていたのでした。また一つ新発見です。
バス通り沿いのヨウコウ桜にも、花の蜜を求めてヒヨドリが大集合。とても賑やかでした。
大きな体を上手に折り曲げて、一つ一つの花に顔をうずめていきます。器用ですね~!
堂々としたヒヨドリには敵いませんが、メジロやシジュウカラも吸蜜に訪れています。
一気に咲き進み、鑑賞は今週末がラストチャンスでしょうか。まだの方はどうぞお早めに!