7月10日、自然館周辺のリョウブが花盛りとなり、多くの昆虫が吸蜜に訪れています。
花の位置が高くてじっくり見られないのが難点ですが、ここ数日、ヨツスジトラカミキリが
何匹も来ていることに気付きました。見た目がハチそっくりなカミキリムシの一種です。
ちょっと失礼して捕まえてみました。確かこのブログでも何度か紹介していたはずですが、
知らなければハチに見えるでしょう。でも、しっかりカミキリムシの体型をしています。
また、ハチは胴体(腹部)に虎模様があるのに対し、こちらは翅そのものに柄があります。
ハチを真似ることで小鳥などからの被食を防ぐ、いわゆる“ベイツ型擬態”というもの。
皆さんもじつは騙されているかもしれません。くれぐれも、ホンモノのハチにはご注意を!
この日は、マスターズプログラムの活動で堀之内沖ノ谷戸公園のクチナシグサ保護区画の
草とりを行いました。今回はゲストも参戦して、一緒に楽しく汗を流して下さりました。
写真2枚目は作業後の様子です。ススキはいくつか残して生き物の居場所を確保しました。
3枚目は竹林から伐り出したモウソウチクを加工しているところ。竹は柚木武蔵野幼稚園の
行事(流しそうめん)で活用されるそうです。子どもたちが夏を楽しむ姿を想像しました。
作業中、周囲の草むらにはナミアゲハ、ジャノメチョウ、ササキリなどが姿を見せました。
手作業だと彼らの息遣いを感じながら除草ができるので、仲良くなった気がしてきます。
本命のクチナシグサは、現在はこんな状態です。花が咲いていないと本当に目立ちません。
作業車両を停めたすぐ脇に、中国原産の外来種、カライタドリが枝を広げていました。
カライタドリについてはこちら→フシネキンエノコロとカライタドリ (h-yugi.org)
これ以上、分布を広げると良くないので、撮影後に証拠標本を採取して駆除しました。
堀之内東山以外ではまだ確認していませんが、今後の動向に注視すべき植物だと思います。
何だかまとまりの無い記事になってしまいましたが、作業と観察をたっぷり楽しんで、
良い一日でした!最後に、自然館中庭で咲き始めたキキョウの花をお届けします。