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イヌドクサ

9月17日、先週の堀之内東山方面の巡回時に、軽トラの車窓から面白い草を見つけました。

腰高ほどにニョキニョキ伸びた緑の茎の先には、つくしんぼそっくりの塊が付いています。

これは、おなじみのスギナやトクサに近縁のイヌドクサというシダ植物です。路傍や河原、

造成地や植え込みなど、あらゆる環境で見ることができますが、あまり知られていません。

先端の塊は胞子嚢穂で、つくしんぼと同じように胞子を形成して繁殖するための器官です。

つくしんぼではスギナ(栄養茎)とツクシ(胞子茎)が別々なのに対して、イヌドクサは1つの

茎で光合成と繁殖の両方の役割を兼ね備えているわけです。同様に、その他のトクサ類や

イヌスギナ、ミモチスギナ(スギナの一品種)なども緑色の茎の先につくしんぼが付きます。

どれもこの辺りでは珍しい種類であり、雑草的に生えるイヌドクサは例外といえましょう。

皆さんの周りにも、気にしてみればイヌドクサがもさっと生えているかもしれませんよ!

さて、この日から由木中学校の職場体験が始まりました。初日のお仕事内容は、掲示更新、

自然観察用グッズの作成、園内のサイン貼り替え、缶バッジの製作などです。お二人とも、

積極的に取り組んで下さっていました。姿池清掃なども予定しているので、楽しみですね!

おまけ。いつもカタツムリを探しに親子で遊びに来てくれるTくん。先日も「カタツムリは

どこにいますか?」と訪ねてきました。一緒に探して諦めかけたその時・・「あ!いた!」

こんな目立つところにいたなんて!しかもちょっとだけ珍しいヒダリマキマイマイでした。

 
 
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