top of page

青空のオスプレイ

12月29日、年末らしく雲一つない穏やかな陽気となりました。この時期は見通しの良い河原を歩きたくなります。

青空を背景にミサゴが飛翔していました。細長い翼は、広げると大人の身長ほどもあります。こちらへ向かって迫り

くる姿は大迫力です。猛禽類の中では珍しい魚食性で、空中でホバリングと水面へのダイブを得意としています。

魚を狩るために特化した体の構造は、タカ科(ワシタカ)と様々な点で異なっており、それらを根拠にミサゴ科という

独立した科に位置付けられています。近年では、ハヤブサの仲間がタカ目とは遠縁でむしろインコやオウムに近いと

いう事実がDNAによる系統解析で明らかとなり話題になりましたが、猛禽類の進化の歴史は不思議がいっぱいです。

この日はかぜも弱く、あちこちで上昇気流が発生しているようでした。その気流に乗って、ミサゴ以外にも猛禽類が

優雅に輪を描いていました。1枚目はノスリ、2枚目はトビです。視線の先に、それぞれ何を探しているのでしょう?

今冬は各地でよく見かけるシメ。河畔林を進むたびに小さな群れに出会いました。“小さな猛禽”ことモズの姿も。

河川敷には小鳥の食糧となる草木の実や種子、昆虫をはじめとする小動物が豊富です。くわえて、灌木やつる植物が

生い茂っており、隠れ場所にも困りません。そうした理由から、かなり多くの小鳥が生息しているのですが、やはり

ノスリやハイタカなど小鳥食の猛禽類もそれをよく知っていて、度々パトロールにやってきます。どんな生きものも

絶対に安心安全な場所など無いのです。そんな、自然界の“当たり前”を改めて実感した河原の観察さんぽでした。


 
 
bottom of page