道ばたの白いスミレたち
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4月12日、スミレのベストシーズンを迎え、高尾山を筆頭とする低山地へスミレ行脚に出かける方も多いでしょう。
山登りから足が遠のいている私は、もっぱら街なかのスミレたちに楽しませてもらっています。外来種だけでなく、
ノジスミレやスミレ、コスミレなど、日本在来の種類も路傍や植え込みといった案外身近なところにいるものです。
白い花に紫色の筋が入ったこちらはアリアケスミレです。以前に比べて、見かける機会がずいぶん増えてきました。
芝生の一面に生えていたり、アスファルトの隙間にずらりと整列していたりと、大きな群落を作る様子は圧巻です。
少し湿った原っぱや流れの近くには、ツボスミレ(ニョイスミレ)が群れをなしています。スミレの仲間では咲くのが
遅いほう。初夏の水辺に彩りを添える存在です。ムラサキコマノツメやシラユキスミレなどの色変わりもあります。
大栗川近くの住宅街に見慣れないスミレがあります。本土のものは栽培品の逸出といわれているシロコスミレです。
葉っぱがシュッと立ち上がって細長く、なかなか見応えがあります。ニショクアツバスミレやコスミレサクラなど、
もともと園芸品として栽培されていたものが道ばたなどに逃げ出して定着している例が多いのは、スミレ類の種子を
アリたちがせっせと運んで広げるからでしょう。スミレの種子にはアリの好物である甘い物質が付いているのです。
道ばたで目にする白色系統のスミレで忘れてはならないのがアメリカスミレサイシンです。濃い紫色の花を咲かせる
品種をアメリカスミレサイシン(パピリオナケア)と呼ぶことが多くなっていますが、色の異なる複数の系統があり、
それらの総称としてアメリカスミレサイシンの和名を用いても差し支えありません。写真の上段から2枚ずつ順番に、
“スノープリンセス”、“プリケアナ”、“アリスウィター”の名で流通している園芸品種です。これらはいずれも
里山的な環境に野生化しているのを撮影したものであり、今後さらに生育範囲を拡大していくことが予想されます。
アメリカスミレサイシンの防除活動については、以前の記事をご参照下さい。美しいからといって自然界で野放しに
しておくといつしか制御不能なほど広がってしまいます。鉢植えで適正な管理下のもと、愛でるべき相手でしょう。
おまけ。道ばたに咲く白いスミレたちをまとめて紹介しましたが、最後に紹介するのは紫色の花を咲かせるこちら。
稀に野生化しているクワガタスミレ(キクバスミレ)という栽培種です。なんといっても葉の形がユニークですよね!

























































