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木の皮が・・

12月18日、巡回清掃で堀之内東山方面の公園緑地を廻ってきました。足もとからトラツグミが飛んでいきました。

ところで、先日の講座で撮影したこちらの写真をご覧下さい。大きなクヌギのゴツゴツした樹皮を写した一枚です。

じつはこの写真の中に、1匹の生きものが隠れています。まずはノーヒントで。写真を拡大して探してみて下さい!

もう少しアップにしてみます。これでわかれば、あなたは素晴らしい観察眼の持ち主です。ヒントはある昆虫です。

ここまで拡大すればさすがに見えますでしょうか。真ん中やや左に、その名もキノカワガという蛾の一種がいます。

これまで、様々な昆虫の擬態を見て、そのたびに感激してきましたが、こちらのキノカワガはかなりの衝撃でした!

成虫という無防備に近い姿で越冬するキノカワガ。樹皮に張り付いていることで小鳥の目を掻い潜っているのです。

体や翅の模様はもちろん、凹凸まで、背景の樹皮とそっくりです。最初、クヌギカメムシの卵でもないだろうかと、

何人かでこのクヌギを観察し始めたのですが、講座の参加者の一人がじっと身を潜めるキノカワガの存在に気付き、

感嘆の声を上げました。そして驚くことに、同じ木の樹皮にはさらに3匹ものキノカワガが止まっていたのでした。

一度見えると他の個体も次々と見えるようになる不思議な感覚。それまでも視界には入っていたはずですが、全く、

認識できていませんでした。ひょっとしたら気付かずに触れていたかもしれません。この現象、擬態あるあるです。

参加者の一人が指に乗せてみました。こうすると輪郭や模様がはっきりわかります。平凡な蛾のビジュアルですね。

やはり樹皮に止まっていてこそ、本領が発揮されます。それにしても、また“探す愉しみ”がまた一つ増えました。

見えていなかった生きものが見えるようになると、自然の秘密を知ってしまったようなワクワク感でいっぱいです。

おまけ。今年、長池公園で姿池清掃やクズの抜き取りなどを体験してくれた長池小学校4年生によるポスター展示が、

長池公園自然館(石の廊下ギャラリー)で始まりました。1月20日(火)まで掲示されていますので、ぜひご覧下さい!

 
 
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