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双子のケツユクサ

11 minutes ago
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9月7日、バス停から自然館への道すがら、ツツジの植え込みからツユクサたちが顔を出している一角があります。

通勤の時間にはいつもよく咲いています。この日も何気なく通り過ぎるところでしたが、ある株を見て3つの違和感を

感じ、思わず二度見してしまったのでした。下の写真がその株なのですが、皆さんは何か気付きましたでしょうか?

まずは花の数です。ツユクサは普通、1つの苞から出る2つの蕾は順番に咲くため、それら隣り合う2つの花が同時に

咲くことはほとんどありません。この株は“双子ちゃん”。1つの苞から2つの花が同じタイミングで咲いています。

ちなみに、近縁のマルバツユクサでは、むしろ2つの花が同時に咲くことのほうがスタンダードで珍しくありません。

もう1つ気付いたのは、上方の花に小さな虫が止まっていることです。最初はゴミが付いているのかと思いましたが、

よく見るとヨコバイでした。大きさや体の模様から推察するに、おそらくリンゴヒメヨコバイという種類でしょう。

3つめの違和感は、苞から白い毛が生えていることです。よく見るツユクサは全体が無毛で、苞にも毛が無いはず・・

正体はケツユクサと呼ばれるものでした。じつは、苞が無毛のツユクサと有毛のケツユクサは染色体の数が異なり、

ツユクサは4倍体、ケツユクサは2倍体なので、互いに生殖的隔離が働き、両者の間で子孫を作ることはありません。

こちらが無毛タイプのいわゆる普通のツユウサです。丁寧に観察してみると、花の付け根にあるX字型雄しべの形や

花びらのボリューム感、苞の形状にも違いが見られることがわかります。一見、どれも同じに見えていたツユクサも

こうしてよーく見てみたら、全く別のタイプが共存していたのです。両者が交配しないのであれば、互いに干渉して

競合が起き、どちらか一方ばかりになってしまいそうなものですが、ツユクサ、ケツユクサともに自家結実によって

実を結ぶ性質があるために、互いの繁殖を妨げることなく共存していけるということなのだそうです。この場所でも

ツユクサとケツユクサが隣り合って咲いていました。身近な花にも、まだまだ面白い発見が眠っているものですね!


 
 
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