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ケブカアレチヌスビトハギ

4 minutes ago
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9月4日、ここ最近、ちょっと変わった雑草を相次いで見つけました。ちょうどいま、各地で開花している北米原産の

侵略的外来種、アレチヌスビトハギを観察する中で、明らかに風貌の違う一群が紛れていることに気付いたのです。

それがこちらです。すでに由木地区の3地点で生育を確認しています。アレチヌスビトハギとの違いを整理しました。

・開花が半月~1ヶ月ほど遅く、9月上旬時点ではまだ花序も伸びていない。※後日、9月14日にようやく蕾を確認。

・茎や葉柄、葉身など、全体に開出毛が密生して白っぽく見える。※アレチヌスビトハギは無毛または疎らな伏毛。

・アレチヌスビトハギと比べて小葉の幅が広い。葉は大きくて垂れ気味で手触りが柔らかい。また、白い斑が入る。

以上の特徴から、ケブカアレチヌスビトハギ(Desmodium perplexum または Desmodium dillenii)という種で

ある可能性が高いことがわかりました。アレチヌスビトハギとは全くの別種になりますが、国内では、比較的最近に

なってから帰化したものといわれており、まだあまり認識されていない分類群です。私も初めて認識したのでした。

確認できた3地点のうち1地点では、アレチヌスビトハギと同所的に並んで生育していて、比べることができました。

左がアレチヌスビトハギで、右がケブカアレチヌスビトハギです。少々、乱暴な説明にはなりますが、マメ科植物に

見慣れた方であれば、アレチ~がツルマメ、ケブカアレチ~がヤブマメのイメージというと伝わるかもしれません。

それほど印象が異なる一方で共通点もあります。葉脈が葉縁に達しないことや生育環境、そしてまだ未確認ですが、

海外サイトの写真などを見る限りでは、花や果実などの特徴はアレチヌスビトハギとほとんど変わらないようです。

草刈りされないことを祈りつつ、開花を待ってから改めて比較観察してみたいと思っています。ただし、この仲間は

厄介なひっつき虫の果実を量産してどんどん広まるだけでなく、発芽率が異常に良く、環境適応能力にも優れている

ため、呑気に観察していられるのも今のうち。あっという間に勢力を広げて、手を付けられなくなる可能性大です。

参考までに、あちこちですでに開花しているアレチヌスビトハギも載せておきます。在来系統のヌスビトハギ類より

大きなピンクの花はとても目立つので、走行中の車窓からでも一目でそれとわかるほどです。長池公園では、園内に

発生したアレチヌスビトハギの防除に取り組んでおり、里山生態系への侵入と定着を食い止める努力をしています。

なお、南多摩では今のところ未確認ですが、イリノイヌスビトハギやアメリカヌスビトハギといった近縁の外来種も

知られています。いずれも茎に毛が密生する種類です。外来の有毛種を見つけた場合、果実の節間の形状や節の数、

托葉の有無、花の色などを確認した上で、慎重に同定する必要がありそう。また一つ楽しみ(厄介事)が増えました!

おまけ。昼休みに、前から気になっていた近隣の大学グラウンドを探索しました。グラウンドの一角にある貧栄養な

湿生裸地では、イトハナビテンツキ、ナガエフタバムグラ、セッカニワゼキショウなどがまとまって見られました。

自然観察をする人の多くが素通りするであろう殺風景な環境でも、案外、希少な植物が生えていたりするものです。

 
 
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