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ミツデカエデ開花とハムシ2題

  • 1 day ago
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4月9日、午後は報告書作成など事務仕事をして過ごしましたが、夕暮れ前に自然館の周りの草木を見て歩きました。

自然館入口の左手正面にそびえるミツデカエデがいつの間にか見頃を迎えていました。目線の高さにもたくさん花を

付けているので、観察は容易です。カエデの仲間は手のひら状の単葉を付けるものがほとんどですが、本種は小葉が

3つに分かれた三出複葉を持つ独特な種類です。開花より少し遅れて若葉も芽吹き始めているのでぜひご注目下さい。

ミツデカエデは雌雄異株ですが、この木は雄株なので写真は雄花。一つの花序に30個以上もの花を付けていました。

そのそばに生育するイヌシデの木を何気なく眺めていると、一匹の甲虫が目に留まりました。ハムシの仲間であると

いうことまでしかわからなかったのですが、ハムシは種ごとに特定の樹木の葉を好んで食べることから、イヌシデを

食べるハムシを調べてみるとすぐにその正体が判明しました。ズグロキハムシというそうです。イヌシデならどこに

でも生えているはずなのに、このハムシは初めてお目にかかる気がします。その名のとおり、頭部が黒いのですね!

自然館中庭では希少なミドリミツバウツギ(ミドリミツバウツギ)が今年も咲き始めています。この品種は咲き始めと

開花ピークとで花の様子がかなり変化するため、記録写真を撮りました。その際、ある昆虫の存在に気付きました。

写真のハムシが、葉上に何匹も止まっていたのです。しかし、葉を食べている様子はなく、そもそもミツバウツギを

好んで食べるハムシというのも聞いたことがありません。これでは先ほどの食草から調べる方法は通用しないので、

体型や色など、外見上の特徴をヒントにひたすら絵合わせです。どうやら、ニホンケブカサルハムシのようですね。

少々マニアックなので、名前のみの紹介に留めますが、クロウメモドキ、ヤマアゼスゲ、カサスゲも中庭で開花中。

一方、桜のシーズンはあっという間に過ぎ去って、葉桜ばかりが目に付きますが、一足遅れて今ピークを迎えている

種類があります。カスミザクラです。花と葉が同時に見られる様子はヤマザクラと似ていますが、4枚目の写真から

わかるように、花柄や葉にびっしりと毛が生えている点で見分けることができます。“ケヤマザクラ”という別名も

あるほどです。ただし、ヤマザクラにもウスゲヤマザクラと呼ばれる有毛品が存在するので、少し注意が必要です。

長池公園内のカスミザクラのおすすめ観察スポットは、自然館裏手(北西側)の柵沿いです。間近に観察ができます。

花見納めに相応しい情緒溢れる桜です。しっとりと春霞みに浮かび上がるカスミザクラの鑑賞はいかがでしょうか?

おまけでもう一つ。自然館会議室1・2の窓越しに見える位置に植栽されたゴテンバザクラも、今まさに花盛りです!

 
 
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