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ホタルイの無性芽

9月2日、外回りの仕事から戻り、自然館中庭の植物を見ていたら、不思議なものを発見。

テラスの水鉢に群生しているホタルイというカヤツリグサ科の植物の中に一本だけ、妙な

見た目をした花茎を見つけたのです。まるで針金で作った“棒人間”みたいに愉快な風貌。

どうやらこれは、本来は花序(花や実の集まり)だけが付くはずの位置から、新しい芽が出て

その先に花(小穂)が付いている状態のようです。芽は無性芽であり、“芽生(がせい)”と

呼ばれる珍しい生態です。カヤツリグサ科のハリイ、イグサ科のコウガイゼキショウなど

ではしばしば見られる現象なのですが、ホタルイで芽生しているものは初めて見ました。

毎日のように眺めている自然館の中庭でも、次から次へと新しい発見が待ち受けています。

1枚目が通常のホタルイ。2枚目は同じく中庭の水鉢で見られるカンガレイという種類です。

この仲間はイグサのような風貌であることから“●●イ”と名付けられているのですが、

いずれもイグサ科ではなく、カヤツリグサ科に属しています。試しに茎を手で掴んでみると

稜があって角張っているのが感じられるはずです。断面が三角形の種類が多数を占めます。

言われなければ花が咲いていることすら気が付かないような地味シリーズではありますが、

湿地の環境状態や豊かさを教えてくれる重要な指標植物です。ぜひ注目してみて下さいね!


 
 
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