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テイカカズラの種髪

  • Feb 21
  • 2 min read

2月16日、午後から観察会の下見で多摩市内の都市公園を歩きました。環境そのものに原因があるのか、それとも、

私の探し方が悪いのか、なぜか昆虫をはじめとする小さな生物がなかなか見つかりません。植物や野鳥はそれなりに

リストアップできたのですが、“こういうポイントを見ればあれがいる”というパターンが全く通用しないのです。

これまで様々なシチュエーションで自然観察会を行ってきましたが、下見で何もいないというケースは滅多になく、

ちょっと頭を抱えてしまいました。でも、こんなときは得てして本番でどんどこ生きものが現れて、不安はどこかへ

吹き飛んでしまうのがオチなのです。目が増えるし、運も味方をしてくれるはず・・そう願わずにはいられません。

しかしその反面、生きものが見つからない時にはいいこともあるのです。それは植物などの動かない自然物、特に、

身近な対象への感性がいっそう敏感になることです。ふと足もとに目を向けると、普段なら見過ごしてしまいそうな

小さな輝きに気が付きます。テイカカズラの果実が裂けて、今まさに飛び立とうとしている種子もその一つでした。

細長い袋果の中には綺麗に配列された種子が詰め込まれています。種子には白髪のような綿毛があり、外へ飛び出す

瞬間からそれらはみるみると反転していきます。この綿毛はタンポポのように萼が変化したものではなく種子の端が

変化してできた種髪(しゅはつ)と呼ばれるものです。「さあ、遠くまで行っておいで!」と声をかけたくなりますね。

この時期、春を探すのも楽しいですが、冬の名残りを味わうのもアリだと思います。そんなわけで、撮影したものも

こんな具合です。順に、メドハギ、クズ(葉痕)、ニトベミノガの蓑虫。どれも、情緒に溢れていると思いませんか。

生きものが少ないのをいいことに、静かな冬の名残りを味わった午後のひととき。観察会はどうなることでしょう?


 
 
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