コバノガマズミと松木小学校の昆虫探しプログラム
10月2日、長池に冬鳥のマガモが渡ってきました。渡りを行わないカルガモとケガを負ったオシドリを除くカモ類は
全て秋以降に国外から渡来する渡り鳥です。これから、冬の水鳥が続々と到着して楽しませてくれることでしょう。
午後の巡回清掃で当番の公園を廻った帰り道、由木東小学校の出張授業の資料を作るため、東中野の民有地の里山に
立ち寄りました。秋の里山は見どころがたくさんあるので、観察のネタには全く困りません。むしろ、何に注目して
もらうか、数ある中から選ぶことのほうが難儀といえるかもしれません。日が傾いてだいぶ暗くなってきた雑木林の
林縁に、小さな赤い実が浮かび上がりました。正体はコバノガマズミです。赤は小鳥に注目してもらうためのカラー
ですが、この実にはまだ誰も見向きもしないようです。酸味が薄れて完熟するまで待っているのか、それともほかに
美味しい実があるから手を出さないのか、12月頃まで食べられずに残っている理由はわかりません。そういうわけで
きっと授業当日もコバノガマズミの鮮やかな実を堪能することができるはず。その頃には、葉も色付いているかな?
雑木林の小径を往復する中で目に付いた動植物をご紹介。順にカケス、キタキチョウ、ナツハゼ、ススキ、オケラ、
カシワバハグマ、オジロアシナガゾウムシ、フクロツチガキ、ハキリバチ裁断痕(ヤブハギ・クズ)、カラカサタケ。
どれも里山の秋を象徴するものばかり。子どもたちは同じルートを歩く中で、どんな発見をしてくれるでしょうか。
ところで、この日の午前中は松木小学校2年生の皆さんが昆虫探しにやってきました。ここ最近は、十八番となりつつ
ある定番プログラムです。しかしながら、やっていることはいつもとほぼ同じはずなのに、季節がちょっとずれると
見つかる昆虫の種類がガラリと変わります。前回、オンブバッタやハネナガイナゴばかりが目立った芝生広場では、
捕まえた昆虫の9割近くがエンマコオロギという結果に。こちらはそれだけでも十分面白いのですが、そこはさすが、
皆さん良い眼を持っていて、クサキリ、クルマバッタモドキ、ヒナバッタなど、次々に見つけて教えてくれました。
授業の冒頭に質問したときは、ほとんどの児童が「どちらかといえば虫は苦手」に手を挙げていたにもかかわらず、
授業の最後に同じ質問をすると2、3人を除く大半の児童が「どちらかといえば虫が好き」に手を挙げてくれました。
「虫捕り」という体験を通じて、好きな人はもっと好きになってくれたら嬉しいですし、苦手な人はちょっとでも、
虫たちの“いいところ”を見つけてもらえたらいいな・・と思っていました。その願いが届いたかもしれませんね!



