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ケヤキで呪文

1月4日、公園で元気良く鬼ごっこに明け暮れる冬休みの子どもたちを遠目に、荷物番を託された私。ベンチの後ろに

大きなケヤキの木があり、これはめくるしかないな・・と今年初となるケヤキ樹皮下の生きもの探しを始めました。

駅前の広場でも、いるいる、ちゃんと冬越しする昆虫たちが次々に見つかりました。「ヤノナミガタチビタマムシ」、

「ハダニクロヒメテントウ」、「ヒレルクチブトゾウムシ」、定番の種類ばかりですが、長い名前を呪文のように唱えて

チェックしていきます。ふと我に返って後ろを見ると、遊んでいたはずの子どもたちが周りに集まっていました笑。

「何がいるの~?」との問いかけに、順を追って先ほどの呪文を唱えます。「え、すご!」・・こんなことですごいと

言われていい気分になってしまいましたが、すごいの対象が違っていました。私ではなくて、いかにも図鑑に載って

いなさそうな昆虫たちが、たった1本の木の皮の裏に潜んでいる、その事象自体への驚きが声になって漏れたのです。

自然観察会の基本は、“いつでもどこでもだれとでも”です。鬼ごっこを中断してまでケヤキ樹皮下の生物多様性に

注目してくれた彼ら。まさに、どんなシチュエーションでも自然観察で皆が一つになれることを教えてくれました。


 
 
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