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“クサイ”と“いい香り”

5月29日、長池公園外周バス通り沿いの草刈りを実施しました。

ここはノアザミやオカトラノオなど、草原性の草花が多いところなので、

刈り残す種類を見定めながら慎重に刈り進めなければなりません。

そんな中、いつもなら迷わず刈ってしまう雑草の一つに目を奪われました。

イグサの仲間、クサイ(シラネイ)です。可憐な花は午前中限り、一斉に開きます。

それにしても哀れな名前ですね。もちろん、“臭い”でも“知らねい”でもなく、

ちゃんとした由来はあるのですが、何かもっと良い名前はないものでしょうか?

同じイグサ科に「クロボシソウ」があるので、「シロボシソウ」なんてどうでしょう!

縁起も良くて、なかなかいいと思うのですが、ちょっと覚えるのが面倒クサイか・・

ところで、スジグロシロチョウが近くに止まったので、指で捕まえてみました。

逃がしたあとに鱗粉の付いた手を嗅ぐと、物凄く良い香りが漂ってきました。

レモングラスのような、柑橘系の心地よい香りです。

これは雄の発香鱗と呼ばれるもので、雌を呼ぶフェロモンを放っているといいます。

同じ空飛ぶ生き物でも、色彩や歌声で雌の気を引く小鳥もいれば、香りで

雌を誘うチョウもいる、表現の多様性は知れば知るほど面白いですね!

さて、午後はヤマザキ動物看護大学の「ヒトと動物の環境科学」の講師を担当しました。

前半は室内で講義、後半は園内を廻りながら里山に関するレクチャーを行いました。

今月は講師対応が多く、今日で17件目でした。1ヶ月の半分以上は、誰かに何かを教えたり

伝えたりすることに費やしていたわけで、もはや何が本業かわかりませんね・・笑。

いつも快く支えて下さる公園スタッフや自然館スタッフの皆さんには感謝しかありません。

おかげさまで、子どもから大人まで、たくさんの方と良い時間を過ごすことができました。互学互習の精神が常に大切だと思っているので、私自身も、アウトプットよりインプットの

ほうがはるかに多い1ヶ月となりました。素晴らしい刺激と学びをもたらして下さった

皆さんにも、この場を借りて御礼をさせていただきます。ありがとうございました!

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