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キツネノヤリタケとキツネノワン

4月14日、朝方にホトトギスの声を聴きました。異例の早さなので通過個体でしょうか?

また、12日にキビタキ、13日にコシアカツバメと、次々に夏鳥が渡ってきています。

これから5月連休にかけて、今年も楽しく忙しい渡り鳥の通過シーズンが始まりました。

先日のパーキッズ活動で、ながいけの道沿いの桑の木の周囲にこんな不思議なキノコたちが

見つかりました。よく見るとキャンディ型と茶碗型の2種類が一緒に群生していました。

それぞれ、キツネノヤリタケとキツネノワンという種類です。草を掻き分けるとたくさん!

中には、蓄音機のような理科の実験器具のような、一回転ひねりのキツネノワンまで!

とにかく、どちらの種類も1本1本が個性的な形をしているので、見ていて全く飽きません。

これらのキノコですが、実は桑の木の下に生えていたのには理由があります。それは掘って

みると答えが隠されています。どれも菌核化した桑の実から生えているのです。どうやら、

桑の雌花に感染し、感染した実は熟すことなく白くなって落ちてしまう、それらの桑の実が

冬の間に菌核化、春に子実体(キノコ)が顔を出し、桑の開花に合わせて再び胞子を飛ばす、

このような生活史を持っているようです。つまり、桑が無いと生きていけないのですね。

これまでにも、当ブログではホソツクシタケやドングリキンカクキンなど、植物から生える

キノコをいくつか紹介してきましたが、また一つ、新しい世界に出会えて感動です!

おまけ。春のキノコの定番、アミガサタケもながいけの道の足もとに顔を出していました。

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