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カスミカメに刺されてみたら

6月16日、里山保全隊の活動で第一デッキの階段周りを手入れしました。ここは草地性の

在来植物が集中して生えているので、メンバーの皆さんに刈り残す植物を解説しました。

開花中のノハナショウブをはじめ、イガホオズキ、トモエソウ、ウツボグサ、ヤマハッカと

雑草やつる植物に埋もれつつあった希少な植物たちを、次々に救出することができました。

その最中、左手の甲にチクッと痛みが走りました。何だろうと手元を見ると、一匹の小さな

昆虫が止まっていました。最初はサシガメ?と思いましたが、猫背の体型はカスミカメの

仲間である証拠です。赤い斑紋やその大きさから、モンキクロカスミカメと判明しました。

ひとまず同定のために写真を撮ったのは良いのですが、そのあとも口吻を突き刺したまま

しばらく動きません。痛みは刺されている間じゅう継続していますが、私も物好きなので、

ひとまずそのまま様子を見守ることにしました。普段は小さなハムシなどを食べているとの

ことです。私はハムシではありません。なぜ刺されているのでしょうか。血を吸っている?

上の写真はモンキクロカスミカメに刺された跡の経過です。1枚目は刺された直後、患部が

蚊に刺されのようにミミズ腫れを起こしています。2枚目は30分後。炎症は弱まりました。

3枚目は翌日撮影です。ほとんど跡形もありません。痛みは刺されている間のみで、離れた

あとは痛みも痒みも全くありませんでした。もちろん個人差はあると思いますが、意外と

あっさり治ったので拍子抜けしました。これまでも時々、正体不明の虫刺されでチクッと

痛みが走り、ほどなくして(いつの間にか)治っているということがあり、ブユかアブかなと

思っていました。もしかすると、それらの犯人もこのモンキクロカスミカメだったのかも?


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