マサキナガタマムシのエリトラ
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6月7日、関東地方は梅雨入りが宣言されました。例年どおりの梅雨入りとなりましたが、梅雨明けはどうでしょう?
先日、近所の果樹園でマサキナガタマムシを見かけました。幼虫は主にマサキを食草としているようですが、成虫は
様々な広葉樹で見られるといいます。これまで気付いていなかっただけなのかもしれませんが、今シーズンは何度か
目にしており、ひょっとしたら当たり年なのかもしれません。以前にも書いたとおり、国内に約100種類も生息する
ナガタマムシの仲間、その同定は簡単ではありません。しかしながら、マサキナガタマムシは寸詰まり気味の体型と
エリトラのツートンカラーがとても独特なので、細部を見る前に当たりが付けられます。“エリトラ”という言葉は
一般には馴染みが薄いかもしれません。エリトラはギリシャ語の“鞘、覆い”が語源で、甲虫の鞘翅(前翅)のことを
指します。つまり、止まった時に特徴的な色や模様が見える背中の部分です。エリトラは、飛ぶために必須の後翅や
腹部を保護する役割のほか、飛翔時の安定を保ったり、外敵から身を守ったりするためにも重要な構造の一つです。
特にタマムシやカミキリムシの仲間はエリトラの色や模様にそれぞれ個性があり、種の判別にもとても役立ちます。
写真は、マサキナガタマムシを見かけた近くにいたカミキリムシたちです。順に、キボシカミキリ、ベニカミキリ、
ヒメヒゲナガカミキリ、エグリトラカミキリ。同じカミキリムシの仲間でも、エリトラの色彩は十人十色なのです。
警戒色、背景に溶け込む擬態色、他の虫のフリをする擬態色(ベイツ型擬態)など、意味を考えるのも楽しいですね。
エリトラのように、昆虫愛好家の間では当たり前のように使われる専門用語は他にもあります。また、野鳥業界でも
“サブターミナルバンド”や“バフ”など、識別の際にはよく使われる一方で、一般にはほとんど認知されていない
ワードが結構あります。このブログでは専門用語はなるべく使わないようにしてきましたが、そうした言葉をあえて
取り上げ、意味も含めて紹介するのは案外アリかもしれません。知っているとちょっと“詳しいひと”っぽい感じが
して、つい口にしたくなる言葉もあるでしょう。専門用語は・・と敬遠する前に、使ってみるのもいいものですよ!





















