そっくりさんを見極める
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8月16日、さっきまで晴れていたかと思えば、パラパラと雨が降り始めたり、またすぐに止んだりと不安定な天気。
芝生の上を飛び回っていたウスバキトンボがはらりと草に舞い降りました。雨の日はウスバキトンボをじっくり観察
するチャンスです。休憩時、ヤンマと同じように草木に捕まってぶら下がります。足もとからはブチヒゲカメムシが
よたよたと這い出してきました。「やれやれ、また雨か・・」虫たちのそんな声が草むらから聴こえてくるようです。
話は変わりますが、自然館周辺や中庭でキンミズヒキが見頃を迎えています。穂状に花を咲かせる姿はバラ科らしく
なく、むしろミズヒキや○○トラノオを思わせる風情です。しかしながら、葉っぱはギザギザのある複葉でバラ科の
典型的な見た目をしていて納得させられます。小葉の大きさは不揃いで、葉柄の付け根には大きな托葉があります。
隣り合って、キンミズヒキと外観がそっくりのヒメキンミズヒキも開花していました。こちらは花と花の間に隙間が
あって花数も疎らなものがほとんどです。判断に迷う場合は花のつくりを見てみて下さい。雄しべが5~8本であれば
ヒメキンミズヒキ、9~15本ほどあればキンミズヒキです。数えるのが面倒なほど何本も雄しべが飛び出していたら
キンミズヒキと思って間違いありません。ヒメキンミズヒキは、葉のギザギザもキンミズヒキより優しい感じです。
もう一つ、そっくりさんの話題です。自然館裏の関係車両駐車スペースに、コバノセンダングサが発生しているのに
気が付きました。長池公園ではこれまでに記録の無かった外来種で、管理している公園では、大塚方面の松原公園と
大塚ぼうげ公園、それに堀之内東山はぐくみの森緑地の計3公園で確認しており、誰かが実をくっつけてきたのかも。
センダングサ類でこのように細かく切れ込んだ葉を持つ種類はほとんど無いので、区別に迷うことはありませんが、
気を付けたいのは同じキク科の別属の植物です。一つはこちらのキバナコスモス。花があれば一目瞭然なのですが、
深く切れ込んだ葉が対生する点では共通しています。そうはいっても、この手の葉を見慣れていれば全く別人です。
もう少し似ているのがこちらのブタクサです。現在はオオブタクサが全盛で、本家のブタクサを見る機会はそんなに
多くないだけに、別の植物と見誤ってしまうことがあります。全体に軟毛が生えているのがわかりやすいポイント。
ブタクサの写真1枚目、じつはよく見るとブタクサハムシが止まっています。この子は主にブタクサとオオブタクサを
食べるので、そんなこともヒントになったりします。ということで、旬のキンミズヒキ2種の識別と、切れ込んだ葉を
持つキク科雑草の判別法を取り上げてみました。たまにはじっくり、雑草と向き合うひとときも楽しいものですよ!



