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菜種梅雨

3月25日、今週はしばらく雨がちの天気になりそうです。3月下旬から4月にかけて降り続く

雨を「菜種梅雨(なたねづゆ)」といいます。梅雨のように長期間続くことはありませんが、

花が咲いて春めいてきたな!というタイミングで断続的に雨が降るので、予定を立てるのが

大変です。2月頃に降る「木の芽おこしの雨」を詠んだ俳句は、これから来る春に向けた

ポジティブな気持ちを重ねたものが多いのに対して、「菜種梅雨」の俳句は、どちらかと

いえば鬱々とした気分を詠んだ詩ばかりです。今も昔も、雨は人の心を映す鏡なのですね。

暦どおりの長雨を憂うか楽しむかはその人次第。私は雨の散策が結構好きかもしれません。

菜種梅雨と聞いて、雨に打たれる菜の花を拝みたくなりました。晴れの日の菜の花も良い

ですが、雨粒を纏った菜の花も趣があります。こんなに素敵な姿を見せてくれました!

つい花ばかりに目が向きがちですが、雑木林の木々の葉が順調に芽吹き始めています。

赤ちゃんとはいえ、成長した葉っぱの姿が想像できる見た目のものも多いので、推理して

みるのはいかがでしょうか?写真は順に、ガマズミ、ヤマツツジ、ウワミズザクラです。

中央園路で満開となりつつあるマメザクラの花を観察していると、足もとにエナガが

飛んできてチョロチョロしていました。よく見ると、嘴に巣材に使う羽毛を咥えています。

鳥たちの繁殖も始まり、いよいよ生き物シーズンに突入。里山が賑やかになってきました。

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