12月18日、緑地管理作業チームでバス通り沿いなどの落ち葉清掃を実施しました。
南エントランス方面を中心に、園内の動植物の様子もチェックしたのでご紹介します。
トップバッターは、築池で最近よく出会うこの子。雌のカワセミです。とても愛想が
良くて、気が付くとすぐそばの枝に止まってじっと水面を見つめていることもあります。
築池では他に、マガモとカルガモの群れが早くも求愛行動を盛んに見せてくれています。
それらに混ざって、時々、トモエガモやオシドリ、キンクロハジロなども姿を見せます。
対岸のつくいけの道からは、冬の使者、ルリビタキの地鳴きが聴こえてきました。
ルリビタキはまだほとんど藪の中から出てこないようですが、対するジョウビタキは
常に目立つところに止まってパトロールしています。写真の雄はやまざと広場にいます。
ジョウビタキが盛んに採餌を繰り返しているやまざと広場のオオシマザクラの周りには、
フユノハナワラビが胞子葉を伸ばしていました。メラメラと燃え盛る炎のように見えます。
付近をよーく探すと、話題のコヒロハハナヤスリの矮性化した個体も見つかりました。
やまざと広場周辺に植栽されたロウバイが、いつの間にか見頃を迎えていました。
黄葉した葉や昨年の果実が落ちずにまだ残っているので、花はそれほど目立ちません。
でも、顔を近付けるとしっかり、香ってきます。年の瀬に必ず嗅ぎたくなる良い香りです。
ロウバイよりもずっと大きな存在感を放っているのがタチカンツバキ“勘次郎”です。
サザンカと間違われていることが多い樹種ですが、正確には、サザンカとツバキの交配に
由来するもので、花の咲く時期もちょうどその中間くらいとなる今ごろがピークです。
ツバキ・サザンカ系の庭木ではもっとも多く植えられているので、ぜひ覚えて下さいね!
一方、やまざと駐車場周辺にはタチカンツバキよりもだいぶ背丈の低い花が咲いています。
こちらはカンツバキ“獅子頭”という樹種です。背丈が腰の高さくらいしか無く、花も
バラのように折り重なって中心部の構造が隠れて見えづらいことなどが特徴です。
このほか、さくらトイレの前のサルココッカの実、夕日展望台花壇のヤブコウジの実、
そして、夕日展望台の広場で雄花序を垂らしているヤマハンノキなども見どころでしょう。
自然館周辺や観察ゾーンに比べて歩く人もまばらな南エントランスゾーンですが、冬は
見どころが多くて楽しいですよ!ということで、取り留めなく旬の自然をお届けしました。
特に朝晩は冷え込みますので、どうぞ暖かくして自然散策をお楽しみ下さい!