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続・伐採跡地の甲虫たち

5月28日、先日26日の記事で伐採跡地で見られた甲虫を紹介しました。伐採跡地の甲虫たち

今度はたまたま通りがかった近隣の雑木林で良い雰囲気の伐採跡地を見つけたので、覗いて

みました。前回はクヌギとケヤキの大径木の材木が主でしたが、今回はナラ枯れで衰弱した

コナラの大径木がほとんどです。樹種が違えば、産卵に来る甲虫の種類も異なるようです。

積まれた材木を見廻っていくと、構造色のグリーンがキラキラと輝くクロホシタマムシが

複数集まっていました。今シーズン、すでに4回目の遭遇です。昨年までは、私の中では

珍しい存在だったのですが、見慣れてきました。単純に私が見つけられるようになったと

いう個人的な理由だけでなく、各地でナラ枯れが生じてコナラの新鮮な立ち枯れや伐採材が

急増したことも、大きく影響していると考えられます。ちなみに9枚目は産卵の様子です。

先日のケヤキ伐採材では、ケヤキナガタマムシがまるで蚊のように飛び回っていましたが、

ここでは別種のウグイスナガタマムシを多数見かけました。周囲の葉上によく止まります。

昆虫が専門ではない私は、数年前までヤマトタマムシとウバタマムシくらいしかタマムシを

知らなかったので、初夏から出現する小さな小さなタマムシ類がこんなにもたくさんいると

知って、世界が一変しました。まだ見分けには自信がありませんが、とても楽しいのです。

おなじみトラカミキリの仲間は3種類が登場。シラケトラカミキリ、エグリトラカミキリ、

キイロトラカミキリです。先日のクヌギ伐採材にいたクビアカトラカミキリは見られず、

やはりここでも、積まれた樹種の違いで集まる虫たちの顔ぶれが変わることを感じました。

皆さんの周りでも、ナラ枯れなどで伐採をして間もない場所があれば覗いてみて下さいね!


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