8月4日、珍しく(?)夕方まで事務所にいたので、来館者と交流を楽しむことができました。
昆虫好きの幼稚園児と中庭を散策したり、植物に詳しい常連の方から珍しい水草を見せて
いただいたり、自然館で過ごしていてもたくさんのインプット、アウトプットがあります。
夕方から、鹿島方面の巡回清掃へ。足もとでは、風に揺れる猫じゃらしが涼しげでした。
自宅の猫へのお土産に抜いていこうかと手に取ると、面白い形の虫が数匹付いています。
触角がピンと長く、前脚がカマキリのようにたくましい、この虫の正体はカメムシです。
その名もヒゲナガカメムシという種類で、イネ科の花穂の汁を吸う習性があります。
珍しい虫ではなく、エノコログサやムラサキエノコロ(写真6枚目)、ヒメイヌビエなどでは
よく見かけます。その割に知名度が低いのは「雑草」と似ているかもしれません。
小さくて地味なので、あえて図鑑を広げて調べてみようという気にもならないのでしょう。
猫じゃらしと戯れる機会があれば、ぜひこの子のことを思い出してあげて下さいね!
日没後、姿池斜面草地から多くの虫たちの音が聴こえてきました。写真のオナガササキリを
はじめ、カンタン、ハヤシノウマオイ、ホシササキリ、クサキリ、シブイロカヤキリ、
ヤブキリ、エンマコオロギ、ツヅレサセコオロギ、クサヒバリ、マダラスズ、シバスズ・・
いくつもの音が重なり合います。一年でもっとも、この草むらの豊かさを感じる瞬間です。
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