11月14日、長池小学校つばさ学級の自然体験プログラム(年4回)を実施しました。
3回目の今日は「木の実・草の種」がテーマです。風に乗るタネ、鳥が運ぶ果実、
私たちが知らずにくっつけて広がるひっつき虫など、様々な種子や果実を探して
観察しました。今年はどんぐりが大豊作なので、芝生広場のシラカシの木の下で
少し長めに時間をとりました。すぐそばにはサンシュユの赤い実もたわわに
実っていて、みんなでかじってみることにしました。「甘酸っぱい!」、「渋い!」と
意見が分かれましたが、これは味覚の違いだけでなく、見た目ではわからない熟度の差に
よるものではないかと思います。私が手に取った果実は甘味が強めで当たりでした!
みんなが夢中でどんぐりを拾い集めている間にシラカシの幹を眺めていると、小さな昆虫が
上から下りてきました。“チッチッチッ・・”という鳴き声でおなじみのカネタタキです。
鳴き声こそあちこちで耳にしますが、姿を見かける機会はそんなに多くありません。
この幹には雄と雌の両方がいて、体のつくりの違いを見比べられてラッキーでした。
それぞれが興味の赴くままに観察し、個性溢れるコメントもたくさん飛び出しました。
授業の最後には観察カードを書き、立派に発表してくれました。楽しい時間をありがとう!
一方、体験ゾーンには秋葉台小学校5年生+のびのび学級の総勢130人近くが集まり、
田んぼの授業中。今年最後となる5回目は、脱穀、選別、唐箕、籾摺りと精米の見学です。
長池里山クラブの皆さんを中心に、先生方や保護者ボランティアの方々のご尽力のおかげで
事故やトラブルもなく、最後まで楽しく学んでもらうことができました。本物の田んぼで
米作りを体験できるのはとても貴重なことです。4年生の総合学習(野鳥観察)に始まり、
私たちは2年間、みんなと関わってきました。成長を見守れることが何よりも嬉しいです。
秋葉台小学校の授業支援を始めてから十数年。今後も末永く続けていきたいですね!
午後からは市内の民有緑地へ調査に出かけてきました。確認した植物の一部を掲載します。
順に、センブリ、ネバリタデ、ササクサです。センブリとの出会いが多い今日この頃・・
調査中、傾斜地の犬走りでニホンアナグマの巣穴を発見したため、付近を探索していると、
藪から明らかに大きな生物の立てる物音がしました。きっと哺乳類だろうと思ってそっと
近付いてみると、なんと希少鳥類のミゾゴイでした。ミゾゴイ自体も珍しいのですが、
夏鳥である本種がこの時期にまだ国内にいることにも驚きました。残念ながら、証拠写真を
撮ろうとした瞬間に飛んでしまいました。じつはこのパターン、もう5回目なのです。
ミゾゴイと出会う時はいつも、地上で採食しているところにバッタリ遭遇するケースばかり
なので、気付いた時にはすでに距離が近すぎて慌てて逃げられてしまう、というわけです。
「こんこんこん、私じゃだめかしら?」と頭上から慰めてくれたアオゲラを載せますね。
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