7月24日、秋葉台公園の草刈りを行いました。夏休みが始まり、広場には子どもたちの姿。
顔見知りの親子連れも虫捕りに来ていて、拾ったクワガタを見せてくれました。
公園で楽しそうに過ごす皆さんを眺めていると、作業の疲れも吹き飛びます。
作業のあと、トイレに入った時のことです。ふと背後に気配を感じました。
振り返ると、ヒゲの長いギョロ目の昆虫がジーッとこちらを見ているではありませんか。
正体はコロギスです。形はコオロギ、色はキリギリス、ということから名付けられました。
ちょっと似た雰囲気のあるカマドウマには、暗くてジメジメした場所を好むことから
“便所コオロギ”の異名があります。それならば、この子は“便所コロギス”ですね!
もしもこれが森の中だったら、“間近で出会えてラッキー!”と喜ぶに違いないのですが、
無防備な密室での鉢合わせは、嬉しさよりも気味悪さのほうが上回るという不思議。
やはり、昆虫との出会いにおいて、シチュエーションは大切なのだと思います。
夜行性で樹上生活者のコロギスが、なぜトイレに入ってきてこちらを見ていたのかは
わかりませんが、以前も、真夏に地上を素早く走り回る姿を何回か見たことがあります。
独特なビジュアルと動きに少し慣れてきて、しばらく観察を続けていると、足もとを
ヒガシニホントカゲが通り抜けていきました。それを見た瞬間に閃きました。
コロギスもトカゲも肉食。そうか、彼らはトイレに入り込んで抜け出せなくなった
小動物を狙って訪れていたのか!(私の後を付けてきたわけでなくて良かった・・)
屋外トイレの生物多様性。面白い反面、トイレくらいはゆっくりさせてほしい気もします。
「え?トイレに入ったきり出てこない人がいるって??」・・あ、それ私かもしれません。