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メリケントキンソウ

4月16日、鑓水方面在住のスタッフが、夜の犬の散歩で「ミゾゴイが鳴いていた」、

「フクロウが止まっていた」など、いつも、それはそれは羨ましい話をしてくれます。

今は夜に出歩くことがほとんどない私も、夜な夜な出歩いていた学生時代は、ミゾゴイや

フクロウ、それに大好きなアナグマをはじめとする野生動物とも顔を合わせていました。

この日の深夜、久しぶりに所用で車に乗り込むと、目の前をよたよたハクビシンが

歩いていきました。あんなに顔なじみだった野生動物も、今の私には新鮮に感じられます。

さて、この日は大塚東公園で枯れ枝の処理などを行いました。いつも、軽トラ一杯に積んだ

剪定枝を持ち込んでいる業者の敷地内、計量器の周りの砂利にこんな雑草が生えています。

数年前から見られるようになったもので、南米原産のメリケントキンソウという植物です。

キク科の一年草で、マメカミツレやカラクサナズナなどよく似た雑草がいくつかあります。

じつはこのメリケントキンソウ、web検索していただければわかるのですが、とんでもない

嫌われ者です。ちょっと可哀想なくらいに各地の行政が目を光らせて駆除を促しており、

目の敵にされています。それもそのはず、果実には鋭いトゲがあり、芝生に群生すると、

そのトゲが私たちの皮膚やお散歩の犬にプスッと刺さってしまい、かなり痛いのです。

気付かないくらい小さいだけに、知らぬ間に広がり、駆除も難しい厄介な存在といえます。

首都近郊でも、もはや手の施しようがないほど群生している場所が多くありますが、

由木周辺では、今のところ姿を確認しているのはこの一角だけなので、ご安心下さい。

・・とはいえ、油断は禁物なので、仕事でこの計量器を通る時は、靴底で踏まないように

細心の注意を払っています。市内外の業者が頻繁に出入りする施設なので、この子たちも

誰かの靴やタイヤに刺さって、意図せずに運び込まれてきた種子の子孫かもしれませんね。

所変わって、こちらは長池前の陽だまりにて。ムラサキシジミが日向ぼっこしていました。

翅を閉じると周囲に同化してしまいますが、広げるとこの通り!表面の瑠璃色が輝きます。

周りにはムラサキサギゴケの群生も。紫ツートップに癒された、束の間のひとときでした。


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