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ナミテントウの斑紋多型と小鳥の巣箱設置

2月28日、風も無く穏やかな陽気の下、講座の下見で津久井湖方面へ出かけてきました。

リュウキュウサンショウクイの声をBGMに、少しの時間だけ遊歩道を歩きました。

広場の樹名板をめくると、ナミテントウの集団が身を寄せ合って冬越ししていました。

色や模様を見る限り、複数の種類が混ざっているように見えますが、全て同じ種類です。

ナミテントウは、じつに200以上の斑紋パターンが見られることが知られています。

この斑紋多型は遺伝的な違いによるものです。しかもそれらの違いをもたらす遺伝子は

パニア遺伝子というたった一つの遺伝子であることが、2018年に明らかとなっています。

見た目はこんなに違うのに、互いに仲間であることを認識して一緒にいるんですね!

手すりの上を、見慣れない柄のカメムシが歩いていました。ムラサキナガカメムシです。

翅の先が透明になっていて、そこに黒い点が二つ並んでいます。背中に鳥の糞が付着して

いるかと思ったら、この白い筋も模様でした。しかし、カメムシが気になる今日この頃・・

どこからかホオジロがすぐ目の前に飛んできて、一生懸命さえずり始めました。春らしくて

美しい歌声です。上を向き、だいぶ歌に熱が入っているので“独身男”に違いありません。

所変わって、午後は、自然館の中庭と正面入口横の2か所に新しい巣箱が設置されました。

一昨年から、近隣在住の方にご協力をいただき、巣箱のモニター展示を行っています。

今年は2基とも巣箱内にカメラをセットしており、ヘビ対策なども万全、バージョンアップ

しています。ヤマガラやシジュウカラの子育ての様子が観察できる日も近いでしょう。

巣箱の設置を手伝ってくれた恵泉女学園大学の学生さんは、この日が実習最終日でした。

最後まで楽しく作業に取り組んでくれました。またいつでも遊びに来て下さいね!


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