5月2日、前夜までの雨の影響で小学校の出張授業が急遽延期となり、民有緑地の調査へ。
城山川に面した崖線に広がる雑木林を藪漕ぎしてきました。なかなか豊かな植生でした。
車を降りてまず目に飛び込んできたのは、コバルトブルーに輝くトラフシジミ(春型)です。
毎年どこかしらで見かけるシジミチョウの仲間ですが、狙って出会えるチョウではないので
見つけると嬉しくなります。特に春型は、翅裏のストライプ柄も美しくて惚れ惚れします。
雨上がりだからか、林縁では昆虫の動きが活発でした。昆虫相の豊かさは植生の豊かさを
反映するので、珍しいかどうかにかかわらず、主要なものは記録をとります。その場で
わからない種類もあり、調べものが増えるわけですが、それはそれで楽しく身になります。
順に、ナミアゲハ、トビサルハムシ、キバネホソコメツキ、ケブカキベリナガカスミカメ、
ジョウカイボン、エダナナフシです。トビサルハムシは久しぶりに見たのですが、名前を
すっかり忘れていました。ブログを読み返して、“あぁそうだそうだ”と思い出しました。
なんと、ちょうど1年前の5月2日に子どもたちと一緒に虫メガネで観察していたのでした!
こんなこともあるから、どんなに駄文であっても、記録を残しておいて正解だったなぁと。
印象に残った植物も一部ご紹介します。順に、ウリカエデ、ヤマツツジ、コゴメウツギ、
ニガナ、シロダモ、オオハンゲです。シロダモの芽吹きは何度でも触ってしまいます。
軟らかくて、毛がふわふわしていて、本当に“うさぎのみみ”そのものなんです。
最後の1枚はオオハンゲですが、ムサシアブミと並んで最近見かける機会がどんどん増えて
いるように感じます。本来はもっと暖かい地域に生えるものなので、丘陵地に発生して
いるオオハンゲは栽培品が逸出して定着したものでしょう。やはりこうした植物の増加も
気候変動などが関係しているのでしょうか。調査を続けていると、気になってしまいます。
おまけ。鳥の頭骨!?・・いいえ、これはオニグルミ。アカネズミの食べた痕跡です。
川から近いこの緑地にはオニグルミが多く、やっぱりアカネズミが棲んでいるのでした。
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