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キビタキとアカハラ

4月27日、自然館前の雑木林から、美しいキビタキのさえずりが聴こえてきました。

キビタキは東南アジアの島国で越冬し、日本の森林へ渡ってくる夏鳥です。

毎年、5月連休前に、渡ってきたばかりの子たちが深緑の中を飛び回ります。

樹冠近くを素早く移動しながらさえずるキビタキを捉えるのは大変です。

しかし時折、翼を高速で羽ばたかせてハチのような「ブーン」という音を立てるので、

その時を狙うと見つけやすくなります。写真の子はなかなか気が強く、コゲラや

シジュウカラが近くにやってくるとすぐに飛びかかって追い払っていました。


先日21日のビンズイの記事で、主に国内で渡りを行う小鳥の大集団が長池公園に立ち寄って

いくことがあると書きました。その際に紹介したアカハラが、今年もたくさん現れました。

キビタキがいたのと同じ自然館前の雑木林の一角だけで、30羽ほどを数えたので、

雑木林トレイルや特別保全ゾーンも含めれば、やはり2021年度と同じくらいの数が

公園内に集結していたのではないかと思います。クロジについても、先日25日の夕方に

特別保全ゾーンで数十羽の群れを確認していますので、まさにあの時と同じ状況ですね!

また、園内からはすでに渡去が完了していたはずのアオジの小群が、ビンズイとともに

駐輪場直下の雑木林にいました。おそらく、より南の地域で越冬していた群れが

遅れて北上していく途中に立ち寄った、すなわち通過個体群ということなのでしょう。

小鳥たちは、主に夜間に渡りを行うため、“昨日までいなかったはずの小鳥が、

朝から集団で突然現れた!”というシチュエーションも珍しくありません。

この時期、移動途中の渡り鳥にアンテナを張って過ごせばきっと良い出会いがありますよ!

一方、園内で一年中見られる小鳥の中でも、もっとも早く繁殖を開始していたエナガは、

すでに巣立ち後のヒナが活発に行動しています。もうほとんど大人と区別が付きませんね。


来週末は「初夏のとりさんぽ」と題して野鳥観察イベントを開催します。

葉っぱが繁って見つけるのも一苦労ですが、たくさんの鳥たちと出会えますように!

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