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キヌイトツメクサとチャボタイゲキ

3月29日、ここ一週間で一気に春が動きましたが、週末は雨模様。まさに三寒四温ですね。

ブログに書き留めるのを忘れていましたが、アブラコウモリやクビキリギスもすでに初認

しており、やはり、生き物暦的には順調に季節が進んでいっているようでほっとします。

ちょっとマニアックな植物の話題で恐縮ですが(←いつも)、キヌイトツメクサという雑草が

別所地区の各所で咲き始めました。タイルの隙間などに生える雑草の代表格、ツメクサに

近縁の外来種です。この辺りでは、2021年に初確認して以降、どんどん増えてきました。

他のツメクサ類よりも花期がずっと早く、うかうかしていると花を見逃してしまいます。

茎葉はツメクサよりも繊細で、茎の下方が赤黒く色付くのがポイントです。さらに開花が

進み、多くの花序が結実する頃には茎全体が真っ赤になってまるで別人のようになります。

以前、ブログで取り上げた記事をベースに、「みんなの長池」最新号で外来ツメクサ類の

見分け方を特集しました。雑草好きの方はぜひ参考にしていただき、探してみて下さい!

ちなみに元記事はこちらになります。ツメクサ探求レポート ※元記事は写真多めです。

マイナー雑草をもう一つ。先日、調査仕事の帰りに立ち寄った日野市内のコンビニの周りに群生していたチャボタイゲキです。トウダイグサの仲間の外来種ですが、かなり小さくて

パッと見はカタバミのよう。よく見ると、2枚目には花、3枚目には果実が写っています。

雄花の4つの腺体の両端には付属体という突起状の構造物があり、魔訶不思議な形ですね。

腺体から出る蜜を求めてアリたちが花から花へと忙しそうに歩き回っていました。杯状の

花序の上で鉢合わせした2頭はお互いに進路を譲らず、すぐにバトルが始まってあら大変!

夢中になって観察していると、背後に気配を感じて我に返ります。「はっ!」と思わず

声が出てしまうところでした。ここはコンビニの駐車場。車内で休憩中の作業員の皆さん

から、冷ややかな視線を浴びていたのでした。一応私も人間なので、恥ずかしいったら・・

おまけ。この植物はいったい何でしょう?ヒントはアブラナ科の「コ○○○○シ」です。





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