かえるぽっぽ
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5月23日、卯の花くたしの長雨も落ち着き、過ごしやすい日和となりました。二十四節気では、小満と呼ばれる今の
時期に、もっとも目に付く雑草の一つがドクダミです。その独特な香りと地下茎でどんどん増えてしまう習性ゆえ、
良い印象をお持ちでない方も多いかもしれません。でもよく見ればその佇まいには品があり、私はとても好みです。
もっとも身近な薬草として親しまれるドクダミですが、南多摩では“じゅーやく(十薬)”などと呼ばれていたそう。
ほぼ全国に分布しているので、さぞかし多様な名前で呼ばれてきたのではないかと思ってある本を開いてみました。
八坂書房の「日本植物方言集成」です。するとなんと、ドクダミの地方名が合計222種類も掲載されていました!
ずらりと並べられた呼び名の数々を眺めるだけでもとても面白いのですが、全てを紹介するわけにはいきませんので
いくつか面白いものをピックアップしてみます。予想どおり、その薬効や植物体が放つ強い匂いにスポットを当てた
名前が大半を占めます。例えば、「いぬのへ(青森県・熊本県ほか)」、「かっぱのへ(大分県)」、「ばーのへ(山口県)」、
「よめのへ(島根県・山口県)」などは臭気を“屁”に例えたものでしょう。何とも想像力豊かで笑ってしまいます。
極めつけは“しりふき”シリーズ。「おしょーさんのしりふき(大分県)」、「きっちょむさんのしりのごい(大分県)」、
「しょーやさんのしりふき(大分県)」、「だつーさんのしりふき(大分県)」、「ほしゃどんのしりふき(大分県)」など、
大分県では、しりふきへの連想が炸裂しています。○○さんには、民話の主人公や神楽の舞手といった、その地域に
ゆかりのある人物像が充てられているところがまた面白いですね!決して良い名前とはいえませんけれど、それだけ
人々から愛されてきたに違いありません。名前を見ただけでは、その意味がよくわからなかったものもありました。
「かえるぽっぽ(千葉県)」や「かみなりのへそ(静岡県)」は、子どもたちが親しみを込めてそう呼んでいたのだとは
思いますが、何をどう例えてのネーミングなのか、想像力を試されます。とりあえず使ってみたら、わかるかな??









