6月5日、この日は打ち合わせや現地監査があり、長池公園で一日を過ごしました。
夕方、自然館から芝生広場へ下る坂の途中にあるヒメコウゾで小さな甲虫を見つけました。
近くで見てみると、全身に毛が生えたカミキリムシのようです。「あ、これがウワサの!」
ここ数年の間にあちこちで見られるようになったというイワサキケブカカミキリでした。
長池公園の常連のAさんやSさんから話は伺っていて、実物も見せていただいたことが
あったのですぐにピンときました。ヒメコウゾの枯れ枝にいるという点も当てはまります。
こんな小さなカミキリムシ、自分で見つけるのは無理だなぁと端から諦めていたので、
棚から牡丹餅というか、あまりに身近な場所での出会いに拍子抜けしてしまいました。
上翅会合部が白いのが識別ポイントらしいので、背中側からの写真も載せておきます。
なお、イワサキケブカカミキリは2013年に韓国で記載された新種で、国内では相模原市で
初めて見つかり、それ以降、雌のみでの単為生殖によって数を増やしているとのことです。
すぐそばの低木の葉には、オオナミモンマダラハマキという蛾が何匹も止まっていました。
こちらは植物管理ボランティアでお世話になっているTさんから、写真を見せていただいた
ばかりだったのですぐにわかりました。どうしても甲虫ばかりに目がいってしまうので、
こんなペルシャ絨毯のような魅力的な模様の蛾の存在を、うっかり見逃すところでした。
手すりの周りにはクズの蔓が結構伸びてきていて、そろそろクズとりのシーズンですね。
今のうちにクズを利用する生きものたちを観察しておかなくては・・ということでまずは
基本の2種類。パンダゾウムシことオジロアシナガゾウムシと、クズノチビタマムシです。
おまけ。オカトラノオ開花、ジュンサイ第2花開花1日目、シジュウカラ抱卵開始しました。