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秋雨のフィールドワーク

Oct 11
2 min read

9月26日、降りしきる雨の中、市内の緑地で八王子市主催のボランティア養成講座が開催され、講師を務めました。

普通の里山保全活動や自然観察会であれば、開催中止か延期とするような、あいにくの天気となりましたが、今回は

現地の事前調査と作業計画の立案が主な目的でしたので、決行しました。雨降りの日は、雨ならではの光景が新鮮に

写りますし、無理せずじっくりと目の前の自然と向き合うことができます。それはそれで、良いこともあるのです。

林縁の原っぱはすっかり秋の風情を漂わせていました。中でも、ヌカキビが繊細な花穂に雫を纏った姿に惹かれて、

しゃがみ込んでその素敵な佇まいを楽しみました。クモの糸から抜け出そうともがくオンブバッタが、まるでロープ

一本で命からがら転落を免れた人間のように見えてパチリ。実際には、早く下に降りたい気分なのでしょうけれど。

こんな天気でも、案外、虫たちの姿が目に入ります。葉の上や草の陰でじっと過ごしている子が多いからでしょう。

つい最近覚えたばかりのススキ草地の指標種、タテスジグンバイウンカをはじめ、ヤマトシリアゲ、ミヤマアカネ、

ヤマトシジミなどが翅を休めていました。動きが少ないので、体の色や形を観察するのにはもってこいなのでした。

保全活動を行う上で重要な要素の一つが、その環境に育まれている生態系をよく理解することです。どんな動植物が

棲んでいて、どんなバランスで存在しているのか、何をどう保全していくことがベストなのか。活動を進めながら、

少しずつ自然観察を積み重ねていくことで、緑地の価値やビジョンがいっそう明確になっていくに違いありません。

結局、雨は最後まで止むことはありませんでしたが、少しだけ作業も行いました。結実前のオオブタクサを一掃し、

草地で大きく成長しつつあったヤマグワなども除伐しました。観察、計画、作業の3点セットが自然を豊かにします。

荒天の中、お集まりいただいた皆さま、お疲れさまでした。次回こそは晴れるようにてるてる坊主を作りましょう。

おまけ。この日、長池公園自然館で開催された東京造形大学と多摩美術大学の学生による竹和紙のワークショップの

様子です。竹から生まれた和紙を使って暮らしの小物を作る・・とても素敵なアイディアで参加者から好評でした!


 
 
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