田んぼの白い点
- 3 hours ago
- 2 min read
2月21日、先日20日の堀之内沖ノ谷戸公園での作業のあと、サインの貼り替えついでにヤマアカガエルの産卵状況を
確認するために谷戸を覗いてきました。想像していたとおり、小池は水がほとんど枯れていて、これでは産卵も期待
できません。来週の雨で少しでも水位が戻りますように。乾田にはポツポツと白い花が咲いているのが見えました。
畔から降りてみると、白い点のように見えた花はナデシコ科のノミノフスマでした。春先、水を入れる前の田んぼに
特異的に生育する植物群の一つで、コオニタビラコやスズメノテッポウ、ゲンゲなども同様の性質を持っています。
10枚に見える花びらはよく見ると5枚で、一つ一つの花びらが根元近くまで深く切れ込んでいることがわかります。
水田雑草としてはメジャーな植物なので、あまり注目されることはなかったのですが、ごく近縁のノミノコブスマと
いう外来種が路傍などに帰化していることや、近年、ノミノキンチャクという新種が記載されたことなどもあって、
植物業界ではにわかに脚光を浴びつつあります。ところで、ノミノフスマとは面白い名前です。今でこそ衛生環境の
向上によりほとんど話題になりませんが“ノミ”とはあの寄生虫のノミのこと。意味合い的には“ノミのお布団”と
いうことになります。これに対して、アスファルトに咲くノミノツヅリは“ノミのお洋服”という意味になります。
どちらも葉の小ささから連想したものと思われますが、何だか笑っちゃいますね!「蚤のサーカス」や「蚤の市」が
死語になりつつある昨今ですが、雑草の名前の中で、ノミの存在感はこの先ずっと残り続けてくれることでしょう。
話を戻しましょう。田んぼの中の白い点、正体はもう一つありました。アブラナ科のタネツケバナです。この仲間は
春のかなり早い時期から花を咲かせています。小さいながらも花びらが4枚、細長い棒状の果実、切れ込んだ葉など
花が白いこと以外は、「ザ・菜の花」といった趣です。アブラナ科の典型的なスタイルを覚えておくと便利ですよ!
・・ということで、思いがけず、田んぼに一足早く訪れた“春”を楽しむことができて、上機嫌になったのでした。
おまけ。堀之内沖ノ谷戸公園の展望広場付近に群生するクチナシグサ。落ち葉を掻き分けると今年も越冬芽を発見!

















