夏山に涼を求めて
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8月4日、先月、自然館に「長池公園にレンゲショウマは咲いていますか?」という問い合わせがあって驚きました。
レンゲショウマといえば低地や丘陵地にはまず自生しない山地性の植物です。唯一無二の存在感がある美しい花で、
植物好きから絶大な人気があります。近隣では御岳山の群生地がもっとも有名です。ちょうど今月の講座で御岳山を
訪れることになっており、その下見を兼ねて、レンゲショウマをはじめとする山の植物の開花状況を見てきました。
林道のすぐそばで聞き慣れない声がしたのでじっと目を凝らすと、オオルリの雌が止まっていました。長池公園では
渡りの途中に立ち寄っていく子をたまに目にするくらいですが、ここでは多数が繁殖しています。時期的にはすでに
繁殖を終え、秋の渡りに向けてひっそりと生活している頃でしょう。よく見るとミズキの果実を咥えたまま地鳴きを
繰り返しています。口に咥えた実を呑み込むこともせず、よほどの緊張が走っていたのでしょうか。ヘビや猛禽類が
接近していたのかもしれません。左を向いたときと右を向いたときとで実の色が変わって見えるのは、ミズキの実が
まだ完熟しておらず、色付き始めたばかりだからだと思います。ミズキといえば、秋の渡り前の夏鳥にとって重要な
栄養源になっていることが知られており、現在はまだ食べ頃ではないはずです。お宝(早熟の実)を見つけたのかな?
お目当てのレンゲショウマはというと、まだ蕾が多いものの咲き始めていました。この場所は厳重な保護柵によって
シカの食害から守られているので、一面のレンゲショウマ畑を楽しめます。見通しが良く、撮影にもおすすめです。
山域全体でシカの食害が見られ、本来の林床植生が保たれているエリアは限られています。レンゲショウマ以外にも
ソバナ、モミジガサ、ミヤマタニワタシ、オクモミジハグマ、キヌタソウ、ハグロソウなどが点々と開花中でした。
林床でひときわ目を引いていたのは、トチバニンジンの赤い実とソウシシヨウニンジンのツートンカラーの実です。
山麓でもいくつか植物を観察しました。順にクサノオウ、イガホオズキ、イラクサ、タマアジサイ、ビロードシダの
特徴的な星状毛、ヤブデマリです。往路では全くその存在に気付かなかった頭上のヤブデマリがとても見事でした。
長池公園で見慣れたヤブデマリも、不思議なもので、山で見るとまた印象が変わります。幹にはこんなタグを発見!
人々を守り続けてきた信仰の山。その自然を守ることができるのもまた、人々なのだということを強く感じました。
ラストは昆虫です。カミキリムシなどの王道昆虫はすでにシーズンオフといった様相ですが、いくつか紹介します。
スミナガシ、ヒロバネヒナバッタ、ナガゴマフカミキリ、ハサミツノカメムシ、オバボタル、ニシキキンカメムシ。
ツゲを食草とするニシキキンカメムシは幼虫しか見つけられなかったので、次回来訪時は成虫に出会えますように!

















































































