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ハッカハムシとナキイナゴ

6月6日、今日はイベント、学校対応、緑地作業と盛りだくさんの一日でした。

毎年恒例の「芝生deヨガ」は、自然観察と外ヨガを組み合わせた好評のイベントです。

私は自然観察パートを担当。初参加の方も数名いらっしゃり、楽しい時間を過ごしました。

アジサイやムラサキシキブ、各種草花遊びで心をほぐしたあとは、怒涛の生き物ラッシュ!

ながいけの道入口花壇では、園内では初めて見るハッカハムシがいきなり登場!

その名のとおり、ハッカやアップルミントなどを食べる葉虫の仲間です。

これらと同じシソ科の野草、アキノタムラソウの葉にじっと止まっていました。

東京都の準絶滅危惧種にも指定されている希少な昆虫に出会えて、(私が)大興奮でした。

アジサイの花にはハイウェストのアシグロツユムシ幼虫。参加者が見つけて下さった

アゲハモドキは、毒を持つチョウとして知られるジャコウアゲハに擬態するガの一種です。

手のひらに乗せたハラグロオオテントウ。羽化の瞬間、皆さんが思わず歓声を上げました。

写真はありませんが、ビロードコガネ、ムネクリイロボタルなどもじっくりと観察。

終盤は、この時期ならではのコゲラとシジュウカラの家族群も現れて大満足です。

終始、素晴らしい反応で盛り上がって下さった参加者の皆さん、ありがとうございました!

外ヨガのスタートを見送ったあとは、秋葉台小学校5年生による田植えの様子を見に移動。

天気に恵まれて良かったですね!子どもも先生もスタッフも、みんないい表情でした!

子どもたちを見送り、静寂の戻った里山でしばしの休息。

炭焼き小屋の上に伸びたクリの花が満開となり、辺りに独特な匂いが漂っています。

掲示板横のムクゲでは、葉を食べるラミーカミキリが姿を見せてくれました。

そして長池里山クラブの方から、桑の実で作ったジャムの差し入れをいただきました。

やっぱり、外で味わう里山の恵みは格別です!・・ごちそうさまでした。

午後は、松が谷の乳母ヶ谷公園へ移動し、緑地作業チームの皆さんと草刈りに専念。

作業中は芝刈機の音にかき消されて気付かなかったのですが、作業終了後に、

公園外周部の法面草地から、ナキイナゴの声が聴こえてきて驚きました。

バッタやイナゴでも、ギロのように足を翅に擦り付けて音を発する種類がいます。

ナキイナゴはその代表格。6月頃から成虫が出現し、雄は盛んに発音を繰り返します。

ハッカハムシ同様、東京都の準絶滅危惧種に指定されている希少な草原性昆虫なので、

住宅街に囲まれた造成法面にも、まだ生き残っていてくれたことに感動しました。

彼らがいつまでも安心して暮らしていけるよう、草地環境を大切にしていきたいですね!

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